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慶伊 道彦

慶伊 道彦

”FAIRFAX” 代表取締役

1976年、青山にてネクタイブランド"FAIRFAX"を創業。
東京発"ボールドトラディショナル"を切り口にし、現在では、ドレスシャツも手がける。フェアファクスという社名は、当時ワシントンにあった、フェアファクスホテルからインスパイア、小さくても知性、品格、歴史の感じられるブランドを目指す。

NYレポート その2

Written by 慶伊 道彦May 17,2007

トムブラウンとトムフォードの両トム君のブティックがオープンしたので、軽くのぞいてみました。
両極端なファッション位置の二人が、どちらもグレーを基調にしたパッケージだったのが興味深い。もちろん、すばらしい店でした。両店共。

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春なので、いろいろなイベントがある時期です。その中から僕が気になったものを。
まずは、映画週間〝LEE MARVIN〝 The Coolest Lethal Weapon。リー・マービンは50年代半ばから70年代前半まで活躍した男優で、味のある個性派です。〝Cat Ballou〝 ではオスカー像を手に入れ、ジョン・ウェインや三船、ジーン・ハックマンなど共演者も個性的です。
特に〝The Killers〝 でのヒットマン役はカッコいいのひと言。映画全盛時代を堪能!映画でもうひとつ、ちょうど〝The Hip Hop Project〝 の封切日。マイナーな映画祭の賞取りをしただけの内容ある映画でした。
次はART。なんとGILBERT & GEORGEのサイン会があり、急遽かけつける。なんとか間に合いお二人から本当に分厚い本にサインを書いていただく。(持ち帰る重さが値打ち?)
そしてBAR。21st×5av.のルーフトップラウンジバー。夕方はそこからNYの摩天楼が貸切り感覚。ブラッドメアリーな気分でした。

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NYレポート その1

Written by 慶伊 道彦May 17,2007

5月中旬、変化の激しかったNYの天候もようやく落ち着き、爽やかな季節となりました。
5av.からセントラルパークへ向かうランニング好きな人の足取りも軽やかだ。
さて、昨シーズンからもプレッピー志向がウィンドウから感じられていましたが、今シーズンさらに顕著になりました。トムブラウンがブルックスブラザーズのディレクターについたのも影響しているのでしょうか。
圧巻は〝バーグドルフ〝のウィンドウディスプレイ!トムブラウンのパンクアイビー(?) な世界がプンプン匂います。

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他にもラルフローレン、ブルックスブラザーズ、Jプレス、GAP…etc ウィンブルドンをイメージしたディスプレイが目立ちました。
キーワードは白、トリミング、レジメンタル、ボタンダウン。
実際の着こなしでは、どれか1~2つを取り入れるのがベター。
例えば、ピンストライプのスーツのパンツをはずし(ボトムにジーンズかホワイトパンツ)白のオックスボタンダウンシャーツ、紺×赤のレジメンタルタイ。シャーツ地のポケットチーフ。NY風プレッピールックの出来上がり。

ホワイトパンツ

Written by 慶伊 道彦May 08,2007

昨年トレンドだったホワイトパンツが今年は大ブレークしました。ドレスパンツからジーンズまでシルエットもさまざまで。前回のクレリックシャーツ欄でもお話しましたが、白はあらゆる色にマッチして合わせやすいということも大流行の基でしょうか。ホワイトパンツで非常に印象に残っているシーンは、映画”グレートギャッツビー”。(最近、村上春樹訳の新書がでて改めて話題になっていますね。)ラルフローレンが衣装デザインを担当した35年程前の映画です。主人公ニックが隣の大邸宅の主人”ギャッツビー”のパーティに招待を受けて、訪問したときのシーンですが、ネイビーの2ボタンブレザーに白のフランネルのパンツ。この着こなしはあらゆるシーンの中でも最高の印象を残しました。白のパンツってこんなにかっこよくて上品なんだ!!!と、感心した思い出があります。まだ見てないお洒落さんは、是非ビデオでチェックしてください。Y-シャーツが飛び散る有名なシーンもありますがレジメンタルタイとプリントタイも素適でした。

FAIRFAX 画像アップしました!

Written by 慶伊 道彦May 08,2007

ようやくといってもいいですが、FAIRFAXのブログに写真が添付できるように
なりました。(まったくアナグロな会社ですいません。)但し、カスタマーの皆様に
出来るだけ旬なメッセイジをお伝えできるようにいたします。よろしく!

第一回目は、今秋に向かってのコーディネイトの傾向をいくつかお伝えいたします。

1: グレーコーディネイト
   グレンチェックのスーツにロンドンストライプのシャーツ。グレンチェックの
   洋服地を使用したタイ。
* グレンチェック、ハウンドトゥースの格子柄に同様の格子柄のタイを合わせる
やり方は、R.ローレン、トムブラウン等アメリカンデザイナーが得意としている。)

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2: ブラウンコーディネイト
   a.グレンチェックスーツに同系のチェックの入ったシャーツ。タイはマダープリン
   ト。
* マダープリントとは日本名で草木染め。とても古い手法で染めています。マダ   
ーで染めた深く沈んだ独特な色合いが今秋の色にマッチ。)
   b.同じくグレンチェックにウインドゥペインを入れたスーツにベージュのストラ
イプ入りシャーツ。ネクタイはマダーのメダリオン柄。
* 茶系は今秋にはまだまだブームとはいきませんが、グレー全盛の中でのNEXTカラーという位置づけと思ってください。)

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3: ブリティッシュカントリー
ライトウエイトのツィード.スリーピースに赤地のタータンチェックシャーツ。
   タイはネイビーのロイヤルクレスト。古いサンモリッツオリンピックの紋章。
* レジメンタルとクレストが一緒になった柄のことを、ロイヤルクレストとかロイヤルレジメンタルといいます。プレッピーな味付け。

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4: プレッピー
   ラウンドカラーのオックス地シャーツからのコーディネイトを2点。
   ネクタイは黒地に白の1本線のレジメンタル。スキニースタイル。
* POLOの得意とする組み合わせです。プレッピーな雰囲気が見直されている
今、オックス地のボタンダウンシャーツが復活。カッレジな着こなしには欠かせません。

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以上、何点か今秋にかけての傾向をお伝えいたしました。

クレリックシャーツ

Written by 慶伊 道彦May 07,2007

今朝、フランス大統領にサルコジ氏が決まりました。ここでは政党問題は関係なくお話しますが、サルコジ氏のシックなシャーツとタイが素敵でしたね。どうしてフランスの大統領は代々いつもおしゃれなのでしょうか。ミッテラン、シラク、古くはドゴール!!!(ちなみにイタリヤもそうですね) 日本にもシックな方が出てきてほしいですね。(古くは三木首相なんか、、、)
さて、クレリックシャーツが大大ブームになっていますね。その割には、着こなし方にいささか問題があるようなので、ここで一言お話していきます。参考になればいいですが。
クレリックは、実に合わせやすいシャーツです。原因はカラーが白だということです。ですから、多少色柄合わなくても、多少だらしなくてもドレッシーに見えるからです。だから、これほど一般的なスタイルにも受け入れられたのでしょうか。オシャレじゃない方も平気で着ていますね。
オシャレ意識のある方は、クレリックでの差別化を図りましょう。
1.ノータイでは着ないこと。(クレリックの必要がない。変に白襟が浮いちゃいだらしなく見えますし、それなら白シャーツの方が断然おしゃれですし。)ネクタイと組み合わせることで考える楽しさが増すからです。
2.カラーの白は忘れて、ボディ部の柄、色と、スーツ、ネクタイの色柄を合わせる。たとえば、ブルー系にするとか、ベージュ、グレー、etc。ポケットチーフの白が必需となります。
3.次の段階では、白のカラーで逃げれるからこその、逆に色柄MIXなコーディネイトに挑戦。(エトロがよくやっていますね)。大胆なMIXコーディネイトで上級クラス。ペーズリーマダープリントのシルクポケットチーフを胸に。
白襟とカウスがコーディネイトを楽にさせるからこその、守りと攻めの気持ちを持ちたいですね。

ロンドンレポート

Written by 慶伊 道彦April 02,2007

3月20日からの駆け足欧州出張!風邪のため、ミラノ、ロンドン、のみ。
スリムタイ: ロンドンのウィンドウが今回はスリムタイを打ち出していました。勿論今までもディオール等やストリート系では早くから見せていましたが、今回驚いたのは、クラッシックなラインを得意としているウィンドウにもスリムタイを合わせていたということです。意外と新鮮!シャーツの襟はスタイル、サイズともそれほど変化していませんし(それでもやや5mm程小さく)、スーツも2ボタンのスリムフィットなど大きな変化はありません。非常に乱暴にいうと昨年までのスーツ、シャーツにネクタイだけをスリムに取り換えたという感じですかね。それなのに新鮮!驚き!Vゾーンがまったくミニマムな感覚に変わります。当然、ネクタイの色柄ともにミニマムなラインに沿った変化があります。無地もしくは無地調が中心で柄も小さいものが目立ってきました。是非、クラセコリッチなモードに飽きた方はTRYしてみたらいかがでしょうか?ちなみにスリムタイの幅は、クラッシック派は6.5cm、モード派は5cm。
ハレの日ルック: もう一つ印象に残ったのは、ハロッズのウィンドウ。メンズ、レディスともにプライベートな”ハレの日”をテーマにディスプレイしていました。ロンドンでも東京同様に”ハレの日”ルックでのお出掛けが増えているのしょうね。ハロッズ以外の素適なウィンドウもそんな気分の雰囲気を訴えていました。普段がカジュアル過ぎる反動がそんなスタイルを要望するのでしょうか。

ペトロニュウス社長來日

Written by 慶伊 道彦April 02,2007

ミッドタウンがオープンしました。スケールといいリッチさといいNYにひけをとらない感があります。好き好きはさておき。ところで、我社が契約していますイタリアの老舗ネクタイメーカー”ペトロニュウス”のルィージ社長がミッドタウンのオープンに合わせて來日しました。(マリネイラ店の招待で) 氏のオシャレは所謂正統派クラセコの原点です。写真でお見せできれば、納得しやすいのですが残念です。いわゆる日本のファッション雑誌でよく登場するスタイルとはチョットちがいます。ほど良いトレンドを取り入れたクラスの高いビジネスマンに近いです。フランスの雑誌”ムッシュ”の香りといっていいかな?当日のスタイルですが:グレーのウールヘリンボーン地のポロコート、同じくグレーのグレンチェック2ボタンスーツ、胸には白のリネンチーフ(イニシャル入り)、小さめの淡いブルーのギンガムチェックのシャーツに紺無地のシルクタイ。焦げ茶のプレーントウシューズと同色の使い込まれた皮のドクターバック。ギンガムチェックと古いバックがタイドアップしたクラッシックスタイルに粋なリラックス感を与えます。ヘリンボーン+グレンチェック+ギンガムチェック、脱帽!ちなみに同社長は3代目。程よい上品さは歴史の賜物ですかね。

大人のマリーン2

Written by 慶伊 道彦March 09,2007

ロバート ゴドレィ : DRAKESの下、ロンドンで修業。NYに渡り自分のブランドを持つ。自身の名前のブランドと”Psycho Bunny”ブランドを立ち上げる。GQなどのファッション雑誌に最近たびたび取り上げられる。デザインポリシーは、ANGLO AMERICAN。NYのイギリス人といったところか。(映画、パリのアメリカ人をもじって) FAIRFAXは彼のブランド立ち上げから協力してパートナーシップを深めています。彼の趣味の一つは、サーフィン。今シーズンは、ハワイでのサーフィン三昧からインスパイヤーされたデザインがネクタイのモチーフとして取り上げられました。フラダンスや海のモチーフも勿論ありますが、古いハワイの紋章、原住民の生活や民謡、など彼らしい観点からのモチーフをトラッドなクレスト柄に落とし込んでいるところが楽しいです。マリーンといってもこのような切り口からの迫り方もあるのですね。シアサッカーのスーツに白のボタンダウン。ネクタイにハワイの狩人柄クレスト。大人のマリーンですね。

大人のマリーン

Written by 慶伊 道彦February 28,2007

メンズのファッション雑誌”春号”もそろそろ出揃ってきましたが、やはりどの雑誌もグレーのスーツスタイルを押していますね。ライトでクリアな色合いの傾向はまだまだ続くようです。FAIRFAXの春の色は、”大人のマリーンカラー”。V-zoneをブルー系であわせましょう!という打ち出しです。例えば、シャーツはミニロンドンストライプのブルー(もしくはサックス)×白。襟はやや小さくなったレギュラーカラーもしくはボタンダウン。ネクタイはブルー地×白のドット、グレンチェック、ハゥンドツゥース、1本線のレジメンタル。6.5cmのナロースタイルで新鮮さを!ポケットスクェアはリネンの白もしくはシルクのペーズリープリント。スーツのラベル幅をやや小さくすれば、クラセコとはちょいと違ったオールドアメリカンなスタイルです。スーツは2ボタンがベストですが、着こなし方で60’sっぽい不良感は出せます。一番下のボタンだけをかけるんです。そうするとV-zoneが深く広くなり大人なアメリカンが楽しめますよ。探偵気取りで試してみてください。マリーンといっても、必ずしも海のモチーフだけ考えるんではなく、海の色、風の心地よさ、タイタニックでのパーティ、旅行のリラックス感etc、それぞれがマリーンから感じる雰囲気を楽しめばいいと思います。

慶伊オーナー登場

Written by 慶伊 道彦January 25,2007

弊社オーナー慶伊が雑誌に出ました。”ランティエ”3月号、角川春樹事務所発行。ちょうど1/19号ニュードレスアップでお話しました感じでのコーディネイトスタイルで登場です。先日の語りだけではわかり辛いと思いますので、そういった意味ではグッドタイミングです。(FAIRFAX ブログは写真をつけて欲しいと要望がありますが、今しばらく待っていただけますか?)
ついでにといっては失礼ですが、春のネクタイの主役を!(雑誌にも出ていますので)
<大人のマリーン> ネイビーグランドもしくはホワイトグランドにホワイト(ネイビー)カラーの組み合わせで、一本線レジメンタル、スポット(水玉)、ホリゾンタルニットタイ、マリーンクレストなど。旬のライトグレースーツにブルーのストライプシャーツを合わせて決めたいですね。勿論、ポケットスクエアはリネンの白。ブラウンのスエードシューズ。なんでもないスタンダードがクラス感のあるパワールックの決め手になりますよ。

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中野 香織

エッセイスト/服飾史家/
明治大学特任教授

吉田 秀夫

”盆栽自転車” 代表

長谷川 裕也

"BOOT BLACK JAPAN" 代表

山本 祐平

”テーラーCAID” 代表

伊知地 伸夫

”FAIRFAX” TRAD部門ディレクター

慶伊 道彦

”FAIRFAX” 代表取締役

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