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慶伊 道彦

慶伊 道彦

”FAIRFAX” 代表取締役

1976年、青山にてネクタイブランド"FAIRFAX"を創業。
東京発"ボールドトラディショナル"を切り口にし、現在では、ドレスシャツも手がける。フェアファクスという社名は、当時ワシントンにあった、フェアファクスホテルからインスパイア、小さくても知性、品格、歴史の感じられるブランドを目指す。

ジェントリールックとは?

Written by 慶伊 道彦December 10,2007

今秋の繊研新聞のコラムの中でルイスの紹介があり、そこでオーナーが語っていた素敵な言葉がありましたので紹介しておきます。
「革新的で、どこか変わっていてビンテージルックの要素がありながら、モダンにこなした商品」
ルイスが長年キープしてきた方針です。
松坂がメジャーデビューしたボストンに、ルイスという大型ストアがあります。
もちろんアメリカを代表するファッションストアなのですが、ここを僕が度々訪れたのは80年代ですから、あれから20~30年は経っています。当時の印象もまったく上記の方針通りでセレクトバイイングされていました。日本のメンズショップと比較にならない程のグレートセンスにため息し、店内のあらゆることに興奮した思い出があります。
この新聞の記事を読んで、ルイスがいまだ健在でなおかつ旬を失わないでいることに驚きました。ファッションビジネスは30年でひと区切りといいますから。老舗ブランドを育てキープしていく際の確かなモデルケースといえます。
又、オーナーはこういう事も言ってらっしゃいます。
「メンズのトレンド!?どのお客のことを言っているのかわからないです。」
クラッシックスタイルにまで男性のトレンドを毎度毎度騒ぎたてる日本のファッション業界にも当てはまります。

ON THE ROAD店のディスプレイが変わりました。冬のパーティシーンを意識したスタイルにしました。
60年代スタイルにピッタリくるビルトモア社製のナローブリムソフト帽も入荷。
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スクエア スカーフ

Written by 慶伊 道彦December 05,2007

マフラーやスカーフは細長いマフラースタイルだけと決めつけていませんか。四角いスカーフは女性だけの特権と考えていませんか。実は男性にも非常に重宝な話です。
この時期、気温の上下の激しい季節、シルクのスカーフが首元を暖かく守ってくれます。日中暖かくなれば、コートのポケットにしまう事も簡単ですし、シルクは肌にとてもやさしいです。又、女性物のスクエアスカーフは色、柄共に、男性物にはない華やかさがあり、男性のVゾーンに新たな色気を感じさせてくれます。
女性のクローゼットの引き出しにスカーフが眠っていれば、是非使ってみて下さい。もちろん、エルメスのスカーフがあれば最高です。
巻き方は簡単です。下の写真の様に四角の角どうしを合わせて(少しズラして)2つ折りし、そしてさらに3つ折りにします。そうすると、細長いマフラースカーフの形に変わります。
あとは、アスコットスカーフを巻く要領でOK。一回巻きでも、二回巻きでもかまいません。又、シャツの外に出したり、中に いれても良いです。アスコットスカーフよりはボリューム感があるVゾーンを楽しめます。
ところでエルメスのスカーフはもちろん手巻ですが、あえて表側に巻いてあります。手仕事の良さを見せた い気持ちもあるでしょうが、一種のトリ ミング効果でもあるんですよ。
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クリスマスパーティのシーズン。今年は、スカーフが主役。
写真は、オンザロードのシルクベッチンの黒/白フリンジ付きスカーフとシルクデシンの単色プリントスカーフです。もちろん手持ちにタータンチェックのタキシードなどを持っていらっしゃる方はいいのですが。
普段のジャケットやスーツでパーティに臨みたい方は是非ドレスアップの一役にシルクス カーフを身に付けて下さい。その際のネクタイはワンポイントのクレストなんかが今の気分です。
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NYレポート Ⅳ タクシース ト

Written by 慶伊 道彦November 26,2007

今秋、NYのイエローキャブが今年2度目のストライキをしました。クレジットカード読み取り機とGPSの設定業務化に反対してのストライキです。
利用者には便利でも、移民の多い運転手にはあまりにも高コストだからと言うことです。
NY滞在中、何度もイエローキャブに乗りましたが、多くのキャブにGPS(今、何処を走っているかがわかる)がついていました。僕は最初、カーナビかな?と思っていたのですが、実はGPSだったんだという事が、帰国して新聞を読んで知りました。
ちなみに T Vをつけているタクシーも多く見かけました。この半年の間に汚い感じだったNYのタクシーもすっかり変わりました。もっとも、未だ 30%位のキャブに限りますが。
タクシーと言えば、NYの夕方はぜんぜんタクシーがつかまえられません(ラッシュ!)。ですから、予定時間が迫っていると、ついリムジン(白タク)に頼ることになるのですが、今年はこれが異常に値上り?していました。ちょっと前までは、60st.から、ワシントンスクエアまで(つまり 60ブロック) 20ドル位だったのですが、今回は 40ドルとふっかけてきました。なんだかんだで 30ドル!で折り合うのですが、これが行き先をトライベッカとかノーホーとかになるとプラス 5ドルとか言ってきます。(地下鉄に変えれば済む事なのですが・・・)
80年代は、10ドル出せば大型リムジンでちょいとナイトクラビングを楽しむ事が出来たのですが、25年間で 3~4倍のUPは、ちょっと計算が合わない感じがしました。
でも夕方のリムジンほど、ショートステイの僕にとって便利な足はないというのも事実です。

On the Road
うちの会社の1Fをショップにし、On the Roadとしたのですが、何故か最近、ジャック・ケルアックが内外の雑誌etcで話題になっています。(良い偶然ですかね。)
日本でもエスクァィア ジャパン誌で数ページさいていますし、又、青山 南さんの新訳本も出版されました。ジャックの語るような文体から、みずみずしいリズム感や疾走するアメリカのゴールドエイジをさらに良く感じる事が出来ますよ。是非!
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NYレポート Ⅲ

Written by 慶伊 道彦November 19,2007

先週お伝えいたしました様にNYではポロブームの再燃で、いくつかのラルフスタイルの店がありますが全て賑わっています。
ポロ本店、ポロブラック、ポロスポーツ、ポロジーンズ、ダブルR,ラグビー、etc。
このあたりの匂いは、表参道のポロショップで少しは感じることが出来るかもしれません。
さて、メンズの今秋のディスプレイからの傾向をお伝えします。

1. キャメルカラー
コート、パンツ、ジャケット全てにキャメルの影響。
素材としては、フラノ、ツイードヘリンボーン、ツイードウインドペィン、ツイードハウンドトゥース。ドレスアップにもドレスダウンにも合いますし、今秋間に合わなくても来秋にも引き続きトレンドは続きますので、ショップで良いものを探してキープしましょう。
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2.ボータイ
フォーマルやドレスアップには、当然ボータイが必需ですが、今秋は普段のタウン着にも使われています。写真は、大人っぽい合せ方と、アイビーっぽい合せ方の両方。
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3.チェックのタイ
グレンチェック、ハウンドトゥース、etc チェックのタイがドレスアップのシーンに登場しています。
元々はカントリーな合せ方に使われていたのですが、近年は益々ドレスアップの為のキーワードとなってきました。
水玉のように是非一本ワードロープに加えて下さい。
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4.ニットタイ
ニットタイの便利さを知ったら、他のタイは出来ないと云う人が増えています。
もちろん、まず黒のニットタイ。それも、5cmスキニータイから6cm、7cmと揃えたいですね。太くなる程、ドレスアップ感が増しますので。その楽しさを知ったら、次はウールニットタイにチャレンジして下さい。カントリーな味を出せます。もちろん、スーツ、ジャケット、またはジーンズなど問いません。
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5.写真はありませんが、ニュースをもう一つ。
ニュースペーパーの特集に、〝タイドアップ″がありました。
最近の若者のスタイルにネクタイが取り入れられて来ているという話です。
二つのスタイルがあり、一つはカジュアルスタイル時にネクタイをするスタイル。ラルフローレンのラグビーショップは、常にウインドウディスプレイにはネクタイを締めていて非常に新鮮ですし、バンドオブアウトサイダー、スチーブンアラン、それから当社のサイコバニー等も、それにあたります。
もう一つのスタイルは〝ニューウォールストリート″。ウィズアウトタイルックがあまりにも一般的になりルーズな印象が出てきた反動でしょうか。やや細みのタイをキリッと締めた写真が目立ちます。ヤングジェントリーが好印象ですし新鮮です。

以上、ネクタイ離れの話題ばかりの日本とは、やや時差があるみたいですが。

NYレポート Ⅱ

Written by 慶伊 道彦November 12,2007

RALPH LAUREN:
いつ訪れてもNYはラルフの匂いが感じられ大好きですが、今回のNYでは格別でした。なぜなら、40周年のキャンペーンと云う事もあり、直営店はもちろん当たり前ですが、デパート、ブックストア、マガジンなど、どこに行ってもどの雑誌見ても〝ラルフ″盛りだくさんでした。
最近は、ノリータ地区にもダブルRの店が出来ていますし、本屋さんには記念本が山積みされてディスプレイされていました。写真は、SAXデパートとRIZZOLIのディスプレイ、men‘sVOGUEからです。
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ついでと云っては申し訳ないですが、ショップ RUGBYの写真も付け足しておきます。60年代IVYブームを今日風キャンパスルックに落とし込んでいる良いコレクションです。さすが〝ラルフ″キング!
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丸くなったシューズ
ウィンチップやプレントゥシューズの先が丸くなりました。なんとなく先の長い靴がダサくみえてきました。
パンツのシルエットはそんなに変わらないのですが、トレンドの背景にカントリーイングリッシュやプレッピーがあります。ヘリンボーンのツィードジャケットにグレーフランネルのパンツを合わせると、やはりやや丸い先の方が落ち着きます。上衣のシルエットもウエストをしぼってないですし。
あなたの古い靴のストックをチェックしてリペアしてください。その際にヒールに3cmは最低欲しいです。
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NYレポート Ⅰ

Written by 慶伊 道彦November 07,2007

10月末~11月初め、New York出張の際のニュースをちょっぴりお話ししたいと思います。
まずは今回、僕が泊まったホテル周辺の話題から。
The Bowery Hotel:
今春からニューオープンしたバワリーホテルは、その名の通りバワリーストリートにあります。いわゆるイーストビレッジ地区にあたります。その昔、80年代のN.Y.ニューカルチャー全盛時には、この地区はジャンキー、ドランカーが、たむろする相当怖い街でした。CBGBというライブBARがあり(ちなみにトーキングヘッズはこの店でブレーク)落書だらけで扉のなくなったトイレに困った思い出があります。
そんな街も今ではすっかり代官山チック?(下北沢?)になりオシャレ好きで賑わう街になりました。ですから、今回宿泊したバワリーホテルはまさに旬と云った場所に出来ました。写真で軽く雰囲気を味わってください。

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RIVINGTON street:
そのバワリーホテルから、南に下って10分位したところに、リビングトン ストリートがあります。この通りが今あらゆる意味で素敵な街となっています。
ちょうど20年前のBleeker Streetを感じさせますが。
この通りの奥まった場所に素敵なレストラン&バーがあります。

〝FREEMANS″ 古くて懐かしい空気を共有できるのですが、場所柄、非常に考えた空間ディスプレイに唸ります。
魅力を言葉では伝えられないので残念ですが、週末に限ってランチタイムもオープンしていますよ。ちなみに僕は夜、昼、両方行ったのですが、金曜のお昼は込んでなくてゆっくりと楽しむ事ができました。

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すぐ近くにメンズショップ〝FSC″が出来ました。奥には元々あったトコヤさんも併設していますので、ちょっとロンドンっぽい?シンプルな新しいアメリカンルックの店です。この街の匂いを感じとれます。

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秋のウィンドウより

Written by 慶伊 道彦October 19,2007

10月初旬のパリ、ミラノ、ロンドン出張レポート。
まずはメンズドレスのウィンドウディスプレイより、今秋の傾向を3点取り上げました。

A.グレースーツ、ジャケットは、今秋も引き続きメンズの太い核となっています。ネクタイはグレーもしくはネイビーが今秋定番。よりクラスUPを感じさせる為のプレーンなパターンになります。
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B,スーツ、コート等の素材の動きですが、ハウンドトゥース、グレンチェックは昨年に引き続き強いですが、コーデュロイ、ヘリンボーンがカントリーを背景にウィンドウに目立ちだしました。この4点がバリエーションを構成しています。
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C.ブラウンコーディネイト
グレー一辺倒だった昨年にかわりブラウンが復活、組み合わせのラインが増えました。手元にブラウンのツイードジャケットがあれば、ネイビー系のタイを持ってきてください。もし持っていないようでしたら、ネイビーやグレーのスーツ、ジャケットにブラウンのタイを合わせると今秋の新しい匂いを出せるでしょう。靴はスエードのブラウンが必須。
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T h e S t y l e / F I T Z G E R A L D

Written by 慶伊 道彦October 10,2007

フィツジェラルドネームは、偶然にも今日再び光をあてる二人のネームです。
一人は、小説〝GATSBY〝ギャツビーの著者 Scott Fitzgerald (村上春樹新訳で再ブーム) 憶えていらっしゃいますか。映画〝グレートギャツビー〝での主人公ニックのスタイルのクールさを。2つボタンネイビーブレザーに白フランネルのパンツ、レジメンタルタイという典型的良家アメリカンルックの渋さ!!
他にもその後の60年代アイビールックを予感させるスタイルがふんだんに見られました。もちろん小説の中からも、その匂いを感じとることは出来ますが。
40年代は良きアメリカの華麗と退廃の時代でした。

そして50年代60年代へとアメリカの黄金時代が始まるわけです。
その時代にもう一人のフィツジェラルド、John F. Kennedy大統領が登場します。氏に関しては、多くを語る必要がないと思います。ただ、ケネディ大統領の時代を前後して育ったアイビールックは、その後メンズファッションの核となり、各方面の文化に大きく影響を与えています。

フェアファクスでは、単に〝アイビールック″のみをとらえるのではなく、そのルーツである40年代50年代のアメリカンスタイルまで焦点をあて、ある意味広い解釈での American Memory アメリカンメモリーとしてとらえてみようと思います。

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ON THE ROAD

Written by 慶伊 道彦October 10,2007

先日のブログでお話ししましたフェアファクスのニューショップ〝オン ザ ロード″を改めて写真で紹介致します。
近所までお越しの折は、ベルを押してくださいませ。
コーヒーくらいならお出し出来ますので。

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Mr.Robert Godley 来日

Written by 慶伊 道彦September 21,2007

ロバート ゴドレー氏 36歳。イギリス人で、NY在住。

〝Psycho Bunny〝 サイコバニーのマークをデザイン、世界にブランド登録、バーニーズ NY.ニマンマーカスなどアメリカの有名ストアで展開中。
現在は、ネクタイ、マフラー、帽子、バッグの品目ですが、今後 ポロシャツ、シャーツ、パンツ、エンブレムなど広げいく予定。
日本では、フェアファクスが立ち上げから協力し販売していきます。ウサギにガイコツがオーバーラップした60年代っぽいデザインがユーモアのわかる大人に愛されるのではないかと思います。
今後の展開に御期待下さい。

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Blogger

中野 香織

エッセイスト/服飾史家/
明治大学特任教授

吉田 秀夫

”盆栽自転車” 代表

長谷川 裕也

"BOOT BLACK JAPAN" 代表

山本 祐平

”テーラーCAID” 代表

伊知地 伸夫

”FAIRFAX” TRAD部門ディレクター

慶伊 道彦

”FAIRFAX” 代表取締役

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