Written by 慶伊 道彦January 24,2007
ドレスシャーツのプレス(つまりアイロンかけ)は意外と難しいです。特に弊社のシャーツのようにボディにそったカーブをつけて縫いこんでいる立体シャーツはプレスが非常に難しいです。昔のスタイルのクリーニング屋さんのテクニックが必要になります。ミシンステッチのカーブにそってプレスしていかなければなりませんから、マシーンプレスではできないです。休みの日に自分でアイロンかけが出来ない方は、手でアイロンをかけるクリーニング屋さんを探してください。その際の注文としては(個人差がありますが) 薄ノリ、スフトプレスとオーダーしてください。なぜ、薄ノリ、ソフトプレスかといいますと、そのほうがミシンのステッチ(つまり、糸と生地との凹凸感)をより際立たせて、ドレッシーな中にもリラックス感を感じさせられるからです。予断ですが、もっとリラックスした感じを出したい場合は、プレスされたシャーツをバスルームで熱いシャワーにかけてから、ハンガーに形を作ってかけて干してください。少しだけよれたいい感じ!ネクタイもシャーツも、フラットでは味がありません。ハンドの香るドレープ感が大切です。
Written by 慶伊 道彦January 19,2007
2007年第1報:いわゆるフォーマルではないドレスアップとは?
そのときの旬を押さえるという意味で、グレンチェックもしくは千鳥格子のスーツ。それも出来るだけ白場がきれいな(白とか生成りとか)白黒、今風にやや大きめなチェックで。シャーツは白のセミワイド。ソフトプレスの襟で。意外とこのシャーツの白い襟元がキーポイント。ネクタイは、逆で。つまり、グレンチェックには千鳥。千鳥にはグレンチェックをあわせる。以前だとおかしかった感じの組み合わせが今シャープなVゾーンに見せます。もう一ひねりでしたら、オッドベストも逆転で組み合わせると、さらに新鮮なスタイルに仕上がります。すべて新調できなくても、手持ちの白黒感覚のスーツ、シャーツ、タイ、ベスト、をいろいろと組み合わせてみると楽しいですよ。クラシックでエッジのきいたスタイル!フォーマルは、黒いスーツに黒いネクタイ(もしくは白)と考えるあなたに。:ついでにグレンチェックのお話ですが、07FW、PITTI展でも沢山使われていました。スーツだけではなく、ジャケット、ベスト、パンツ、ばらばらに(もしくは、パーツとして)コーディネイトして。その際のシャツも意外とギンガムなどを組み合わせたり。タイは、細身のダークカラーの無地タイが眼につきました。
Written by 慶伊 道彦December 15,2006
忘年会やクリスマスを迎えパーティシーズン真っ盛りですね。そこでFAIRFAX流パーティスタイルのお話。まずは、法人主催仕事からみのパーティ:この場合は、普段のスタイルを通したほうがいいです。出来れば、手持ちの中で一番スタンダードでかつ値段のはったモノ。例えば、ピンストライブの紺(もしくはグレー)のスーツ、白のセミワイドカラーシャーツ、紺地の水玉タイ、白のポケットスクエアー、グレーのオッドベストがあればなお良し。渋さがあなたをより良く見せるでしょう。ここぞとばかりに、目立つスーツやタイなどは品格を落としますし、ノータイで2ボタン開けではワルを気取るだけでクラス感がない。友人感覚のパーティ:この場合は、会の趣旨にどう合わせながらなお且つ個性を発揮するかです。例えば、気になるキーワードがウエスタンだったら、ターコイズ石入りのベルト、オルテガのベスト、チェックのシャツに黒のニットタイ(リボンタイ)などウエスタンアイテムとツィードジャケットやコーデュロイなどの英国カントリーアイテムを組み合わせ、ジェントリーウエスタンスタイルに!チェックがキーワードなら、ブラックウォッチのタータンタキシードにミニチェックの細身のパンツ、シャツをミニタータンチェックにするのならネクタイは黒のボータイ、ベストはコーデュロイかフラノの無地。チロリアンハットかモッズ風ソフト帽がアクセント。簡単なスタイルとしては、上を極めてクラッシックでドレッシイなスーツ&タイ、スタイルにして、ボトムにテーマを持ってくるやり方。パンツ、ベルト、靴、をテーマに沿ったまったく違うコーディネイトに。小物アクセも助っ人の威力十分です。プロレステーマなら、マスクやタイツなどで楽しみたいですね。
Written by 慶伊 道彦December 07,2006
季節は冬!コートや帽子がキーワードになります。80年代は、古着からオヤジルックをスタイルしたものですが(お店になかったので、、)オーバーコート、ハット、メガネ、スカーフ、etc。今は、それらは物溢れの中で原宿ストリートルックと成り下がっています。こんな状況下でのクラッシックスタイルはできるだけ真っ当な定番物?を、身につけるべきです。例えば、ハット:ブリムの小さい硬めのフェルトソフトボー。(50年代の米映画必須) メガネ:あまり小ぶりでない型の黒セルフレーム。セーターよりオッドベスト。ナイロンなどキルティングコートよりオーバーコート(敢えて古い言葉で)。勿論、靴もシャーツもネクタイも同様です。ネクタイは、ウールのマダー小紋とかニットタイもしくはクラブレジメンタルタイ。正統派になろうと言ってるのではありません。仕上がりには、あくまで遊び心のあるエレガントさが絶対に必要!(ハズシ) やはりそのためのセンスと教養を磨き続けるしかないのです。男の道は厳しいですね。
Written by 慶伊 道彦November 15,2006
少し遅れましたが、季節は秋!ジャケットの中にベストが欲しくなりましたね。勿論ニットベスト(アーガイルなど)が昨年からリードしてはいるのですが、今年は、特にボタン付が気になります。例えばカーディガン。しかし本命は正統派オッドベストの復活でしょう。カジュアルの流れのなかで埋没していましたが、よりクラッシックという動きで表に出てまいりました。ただ、以前のように着てはつまらないので一工夫の提案。それは、ベルトを見せるということです。(DG風では嫌味ですが、やや大振りなバックルが旬) ですから、ベストの下2-4個くらいをボタンを外して逆Vにオープン。下からシャツ、ベルト、タイ、が見えるように着こなします。ネクタイは、わざと細いほうで結び(POLO風に)長い大剣の先をベルトの下に押し込んでしまいます。股上の浅いパンツがマッチします。ネックの方は、むしろ小さめノットをきちんと締め(カラーピンもいいですね)ペイズリーやドットのポケットチーフを無造作に放り込んでください。英国カントリーに60’Sウエスタンを巻き込んだジェントリールックの出来上がり。
Written by 慶伊 道彦October 23,2006
欧州のクラッシック派にもスリムへの動きがようやく出てきました。(日本と違って動きが遅いのは、判っていてやらない!いい意味で知的保守派かな?)ラルフローレンやブルックスB.がミラノやロンドン、パリと店をだしニュークラッシックを具体的に見せることも大きく影響しています。顕著に見られるのは、シャーツの襟です。形は一緒ですが、(セミワイド、ボタンダウン、)5ミリから8ミリ程度狭くなってきました。当然のごとくネクタイのノットも小さくなりネクタイ幅も細くなってきました。(8.5~7.5cm)ニートな感覚をだすためにパターン、カラー、ともにシンプルにまとめます。これだけで、Vゾーンが驚くほど新鮮に変わります。まずは、手持ちのロンストシャツにレジェメンタルタイの細いほうの部分でノットを作り大剣の余りは、パンツの中に入れる。一度トライしてみてください。
Written by 慶伊 道彦October 04,2006
パリ、ロンドン、ミラノ、と欧州を周ると日本とのレベルというか文化の違いは明らかですね。ファッション全体は別として、メンズドレスの分野に限れば特に感じますが。比較にならないとは思いますが、名馬”ディープインパクト”ですら万全の状態でも欧州の王冠は取れなかったのですから。”歴史、文化”まだまだ日本のメンズドレスの進化が望まれてますね。無論、FAIRFAXにもいえることです。ところで、シャーツ&タイの流れですが、”ワイン””パープル””グレー”と色が先行していますね。これは欧州でも同じ傾向ですが、一つ違うのは、やはりベーシックを守る強さというか誇りというか。ブルー+ホワイトのロンストシャーツにネイビーベースの渋めのタイ。知的レベル!できる男のスタイルって感じがします。王道!
Written by 慶伊 道彦September 11,2006
今秋はワイン色が流行の気配ですが、この動きは実に久々です。しばらく、見掛けませんでした。。ここ最近までは、グレーのスーツには黒+ブルーもしくは茶+ブルー、でした。およそ30年ー35年前はワインカラー(いわゆるエンジ色)がVゾーンの主役でしたから30年ぶりの復活ということになりますね。気をつけることは、あまりベタに使わないでシャーツのストライプのラインだけとかポケットチーフとかからの取り入れがベター。ネクタイは、紺地(もしくはグレー地)の柄にバーガンディの差し色。上級者ですと、
ALLグレー系にまとめ、メガネとかカフス、ハンカチあたりに流行り色を持ってくる。なんて手もありますね。片手のブルゴーニュワイングラスの色もアクセントになります。
Written by 慶伊 道彦August 23,2006
アメリカの歴史あるライフスタイル雑誌:ESQUIREの9月号”esquire style 10” に当社のSHIRT&TIEが取り上げられました。多分、日本のメーカーではドレスウェア部門での登場は今までなかったのではないかと思いますが、いずれにしろFAIRFAXブランドがトラッドの本場で認められたということは、日頃の取り組みが間違ってなかったと言う事で非常にうれしく思います。洋書のある本屋さんで是非見ていただけるとうれしいです。
初回にお話したFAIRFAX HOTELは、15年ほど前にリッツカールトンホテルと名前が変わりました。しかし、BARだけは”fairfax bar”として当時の面影を残してあります。
Written by 慶伊 道彦August 21,2006
本日より、フェアファクス ブログをスタート致します。
一応、月2回発信する予定ですが、よろしくお願い致します。
まずは、ブランドともなっています“フェアファクス”という社名の由来からお話致します。
およそ30年前のアメリカの雑誌“GQ” (もしかしたらMen’s Wear)のファッション特集ページのロケーションに使われたホテル。
今はなき“FAIRFAX HOTEL”
- 小さくても由緒正しい、アーリーアメリカンスタイルのホテル-
今日に云えば、Slow Luxuryなスタイルが似合う場。
フェアファクスという名は、変化しながらも生き続けるアメリカントラッドの精神を冠にしたところから考えられた名前です。
―Bold Conservative―
フェアファクスの求めるスタイルです。