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慶伊 道彦

慶伊 道彦

”FAIRFAX” 代表取締役

1976年、青山にてネクタイブランド"FAIRFAX"を創業。
東京発"ボールドトラディショナル"を切り口にし、現在では、ドレスシャツも手がける。フェアファクスという社名は、当時ワシントンにあった、フェアファクスホテルからインスパイア、小さくても知性、品格、歴史の感じられるブランドを目指す。

ビンテージ映画ポスター

Written by 慶伊 道彦November 04,2008

ニューヨークやパリに出張に行った際、時々ビンテージ映画ポスターを買います。マニアでもないですし、コレクターでもないですからそこそこのレベルと枚数ですが、それでももう20枚は超えたんじゃないかと思います。その中の何枚かとロンドンのウインドウディスプレイに使われていたビンテージポスター写真を載せました。。

ちょうどロンドンに入った前日に、アメリカの良き兄貴「ポールニューマン」様が亡くなりました。(大好きでした。)朝刊の一面を飾りましたので、僕は全新聞を買いアバウト読みしました。やはり思い出す顔は晩年の老紳士役の映画ではなく、若き時代の"ハスラー"や"動く標的"などの顔です。スターらしいスターでした。東京に雰囲気がそっくりさんの友人がいるので、彼をポールニューマン様と思って一緒に食事して若き時代をしゃべくりたいです。
しかし、映画のポスターっていいですねぇ。芸術絵画でないから、そこそこ価格も安いし、当時の思い入れもたくさん感じられますし。意外と当時はダサイと感じていたアランドロンなんか、すっごいカッコイイと思い直したり出来ますしね。
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サウスケンジントン

Written by 慶伊 道彦October 27,2008

僕は常宿(?)にしている“Number 16 ホテル”のあるサウスケンジントン界隈が好きです。
駅も小さく乗り降りの時間が短縮できるので動くのにも便利ですし、晴れた日にはQueen‘s Gateを12~3分歩けば、ケンジントン公園があり、軽いトレーニングをしたりベンチに座って日差しを浴びながら旅行のまとめをしたりしています。そしてホテルから少し歩けばFulham Roadに出て、コーディネイトが素晴らしいラルフローレンショップがあります。(多分少し前までは世界でNO1.のラルフローレンショップでした。今は、他の店もまねて大差なくなりましたが。)
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夜はもう少し足を延ばしてカジュアルレストラン“ Tom‘s Kichien”に行きます。ここは、Sir Conranの息子がやっている、学食をセンス良くしたイメージの店で、手軽なプライスでおしゃれ食事が出来ます。というわけで、ロンドンに来るといつも僕はこの周辺をブラブラしています。
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「世界株安下」のレストラン

Written by 慶伊 道彦October 20,2008

NYの友人からのメールで、NY株1万ドル割れという異常事態なのにもかかわらず、人気レス トランは大盛況で(?)予約も取れない。ス トレス解消のためなのか、やけくそなのか?なんてメールが届きました。
東京のミシュランレス トランは、なかなか厳しい状況だという話は聞きますが、日本の経済力の底の浅さなのか、文化度の浅さなのか。

「SHEEKEY」
ロンドンの老舗レス トランの代表はなんといってもSHEEKEYと IVYですよね。両店共に何ヶ月も予約の取れないレス トランとして有名です。(東京でのカンテサンスみたいなものですね、予約取りの難しさに関しては) 僕はSHEEKEYのDOVER ・SOLE ・GRILが大好きなので、行く時はいつもRichard Jamesに無理を言って予約してもらいます。彼はロンドンの夜の有名人の1人なので、即、予約を取れるんです。
先程話しましたNYと同様、こんな異常時でもフルブッキングでした。店内の写真は無理ですが、店の前とドーバーソールグリルの写真をちょっと。
店はセントマーチンレーンから小道に入った渋い場所にひっそりとあります。特に目立った外観も内装もあるわけではないですが、超スノップ感は漂っています。
もちろん、コンディションの良いグラスシャンパンから始まる食事は素敵なものです。店なんてものは、有名デザイナーの内装なんて無意味で、給仕人とお客と食事の醸し出す音と空気が大切なのだと云う事がよくわかります、ここに来ると。
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ついでにもう一つNEWSといっていいのかどうか。
ヒュースロー空港第5ターミナルが完成して、なかなか評判が良いと聞いていたのですが、ブリティッシュエアのみの単独ターミナルでしたので、僕も今まで行った事はありませんでした。そこで今回、ミラノ行きには、第5ターミナルを使いました。世界の三星レス トラン “ GORDON RAMSAY ” が入っているのにはビックリしました。
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「I VY IS TRAD」

Written by 慶伊 道彦October 14,2008

2年程前に表参道にラルフローレン本家の店がオープン。ようやく日本のメンズにも進化したアイビーテイストのスタイルが伝えられました。また折しも同時期、新人デザイナー・トムブラウンが登場。60年代コンテンポラリーアイビーをアップデートしたスタイルを発表しました。
そういう訳で、日本にアイビールック(もしくはテイスト)が再び脚光を浴びてから、まだ3年と経っておりません。
ファッション界の流れ(常識?)からいきますと、まだまだ成熟期を迎えておらず、来年もアイビーディテール(もしくはテクニック)スタイルが続くものと考えます。

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日本の雑誌等、ファッションディレクターは次々と新しいスタイルを読者に発表しなくてはならない宿命みたいなものがあり、今秋にはもう“アメリカよ、さようなら”“イギリスよ、こんにちは”と、キャンペーンをはっています。お客様としては、ほんのちょっと前にイングリッシュスタイル(クラセコも)を卒業したばかりなので、そのキャッチフレーズにはさほど意味があると感じられませんが、むしろまだまだアイビーテイストは未消化の状況なので、スタイリングへのテクニックとしてスパイスに使ったり、ディテールの面白さを組み合わせたりしていきたいですね。大人目線で取りあげると、まだまだ掘り起せるテーマだと思います。

「IVY」「PREPPY」「TRAD」このスタイルはどう違うのか?もちろん語義を専門に扱う評論家にとっては大きな違いを論じる事の必要はあると思いますが、トレンドとしてとらえるとこの3つのキーワードは今日風に同じ気分としてとらえていいのではないのでしょうか。
という事で、「IVY IS TRAD」
アイビーとは、アメリカで50年代半ばに、日本では60年代初めに大流行した「アイビーリーグモデル」から派出したスタイルです。もともとは学生がブリティッシュカントリースタイルをデイリーウェアとしてとらえていったのですが、いろいろなディテールにこだわる事で学生らしいスタイルとなっていきました。

メンズファッションの故郷、ブリティッシュカントリーを「IVY」の眼でとらえ、その特徴ともいえる「ディテール」「カレッジ」「スポーツ」等々を、メンズビジネススタイルシーンのコーディネイトの端々に(隅々に)含ませて打ち出してみたいと思います。学生から生まれたルックをビジネスマンの社会ルールの中で感じるスタイルに。シャツ、ネクタイ、スカーフ、ソックス・・・あるいは着こなし方、着くずし方などで今の気分を出したいと思います。

パリのハケット店

Written by 慶伊 道彦October 06,2008

イギリスのハケッ トが日本上陸を発表しましたが、どういったスタイルでの展開になるのでしょうかね。
と云うのは、ロンドンのハケッ ト店は今までまるで地味なチェーン店といったジャーミンス トリートルックでしたから。
ところがパリ店はオールドイングランドのインショップだと云う事も幸いしているのでしょうか、同じ商品群とは思えないくらい素敵なお店です。(サンジェルマンデュプレにもあります。)
Hackett は25年前にJerem y Hackett がNew Kings Road(超!超!はずれの場所)に、ビンテージ衣料のおしゃれな店を出したのがスタートです。
そのスタイルは、クラシックイングリッシュカントリーをC it y C hicでスポーティに アレンジしたもので、その店を初めて訪れた 時、当時の僕はロンドンにもラルフローレンがいると感動した事を憶えています。
その後、パートナーが代わりビジネスが大きくなり、スタート当時のレベルからはさみしい限りのチェーン店になりました。しかしながら、最近良いパートナーを得たのか、少しずつ昔のおしゃれさが感じられ嬉しく思っていました。。80年代の感動を再び!西の横綱としてがんばって欲しいです。
日本の店も、やはりパリ店みたいにかっこよく決まるといいですね。

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GIERRE

Written by 慶伊 道彦September 29,2008

ジエレ 
今週は、イタリアのネクタイの紹介です。
小さなメーカーながら、多くの一流店のネクタイを手がけ、丁寧な作りで知られる。
オーナーデザイナーのG IANCARLO REGAGLIAは職人気質のイタリアン・ジェントルマン。
"GIERREの製品は、全て自分の目の届くところで作りた い・・・。"というポリシーを持っており、コモで生地の生産をし、裁断は自社にある工房にて行います。その後、縫製をミラノ 郊外、そして自社で最終検品と、本当に彼の目の届く範囲で作られています。

8色のNavy,Wine,Olieve,Brick,Brown,Lt.Blue,Gold,BeigeのWARP(タテ糸)を使い分け、デザインがクリアーになる様、タテ出しの柄を多用しWARPとWE FT(ヨコ糸)のミックスで立体的なグランドを表現する。
シャープなデザインセンスと、どことなく温かみを感じさせる柔らかな色使い。
そのバランス感覚がミラノでも屈指のショップ "DORIAN I"や "BRIANN BARRY"のオリジナルタイすべてを受け持つ由縁かもしれない。

今シーズンはアーカイブデザインを、得意のWARP C OLORで表現した、いかにもM ILANO ELEGANCEを感じさせるカテゴリーと、アメリカン アイビーをミラノ風にアレンジした、REGIMENTAL、TARTAN CHECKのカテゴリーが秀逸の出来である。

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Robert Godley

Written by 慶伊 道彦September 24,2008

サイコバニーのデザイナー、ロバートゴドレー氏が来日しました。雑誌などで度々取りあげられているので、ご存知の方は多いと思います。
なかなかワイルドな奴で、ウィンドサーフィンやモトクロス、バイシクル、マウンテンスキー、etc アクティブなスポーツとペントハウス?が好きな男です。又、イギリス人らしくウィッ トなユーモア精神も兼ね備えています。
今回来日した主な目的は、伊勢丹の売場で トランクショーを行う事です。
“キモかわいい”という評判のウサギマークの説明や売り 込みに頑張っていただきました。
少ないですがファンの方もいらっしゃいまして盛況でした。
また、ルウォモヴォーグ9月号のBARNEYS N.Y.スペシャルで載りました。(ロバートゴドレーの楽しい写真)当社も協賛広告をうちました。時間を作って書店で立ち読みしていただければうれしいです。
写真のスタイルですが:いつも、ジャケッ ト(スーツの上だけって感じ)とジーンズ。ジャケッ トはHUNTMAN、ジーンズはビンテージリーバイス。ベルトのバックルは、インディアン手彫りのシルバーサイコバニーオリジナル、シューズは、エドワードグリーンのみ愛用【靴底にRGとイニシャル入り】ワイルドな感覚ですが、メーカーにだけはこだわっています。

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夏秋スタイル

Written by 慶伊 道彦September 16,2008

8月が終われば、いくら暑くてもいくらか秋の気配が漂ってきます。こういう時期には着るものに困りますね。まだまだツイードは着れないし、かと言ってマドラスやサッカーでは気がひける感じだし。
僕は、こんな時期にはブレザースタイルを着用しています。冬春スタイル、夏秋スタイルには、ブレザーが大活躍します。例えば、紺のサマーブレザーに秋色のチノパンツ。ネクタイにも茶系をもってきます。サマー生地でありながら紺色と秋色を持ってくることで秋の気配を感じさせます。
上級編としては、スーツの上だけ使い、ボトムにはコットンパンツ。(白でも、チノでも良い) シャツには秋の柄 - タッターソール - をもってきて、ネクタイはあえてウールタイ!目線だけを秋モードに。
9月いっぱいこんな感じで乗り切れば、10月はすぐにやってきます。
ツイードの秋!

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有楽町で逢いましょう。

Written by 慶伊 道彦September 08,2008

フランク永井の "有楽町で逢いましょう" が、その昔、そのまた昔、大ヒッ トしましたね。ところで、なんか最近ジェロ?という歌手がリバイバルで歌っている記事をスポーツ新聞で見ました。
しかし、なんでまた、吉田正先生の遺族は彼に 歌わしたのでしょうかね?せっかくの有楽町の哀愁がまた消えちまいそうな気がします。(もっとも僕は、ジェロの歌を聞いたことがあり ませんが。)
僕が考えるに、60'S 超スリムタイにコンポラスーツでずーっと通してきたフランク永井スタイルをもっと文化として残しておきたいと考えるだけなのです。実はあのスタイルは昭和レトロと60'S を考える上で重要ですから、そのジェロ君がHIPHOPスタイルではなくて、"夜の大走査線"のシドニーポワチエばりのコンポラスーツにスリムタイスタイルで歌っていただけると大大喝采したいわけです。(多分メッチャかっこいいでしょうね。)
以上、慣れないスポーツ新聞コラム欄風でした。

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バミューダショーツ進化論

Written by 慶伊 道彦September 01,2008

ネクタイはクールビズの主役の座を降りる?
ネクタイとクールビズの関係は、女性がはくス トッキングにクールビズを関係づける位、貧弱な発想だと思いますがどうなのでしょうか。シース付きス トッキング(今どきそんなモノはく女性はいないでしょうが、もし見かけたらドッキッとしますよね)でなく、ス トッキング無しのナマ足スタイルだと不安をかかえる女性と同じ様に、ネクタイをしないスタイルに不安を感じる男性も少なくないはずです。暑さ対策だけでしたら、ネクタイ以外のアイテムにも同じ位考える必要を感じます。
今年、僕は思いきってバ ミューダショーツをはきました。黒のドレスシューズに黒のハイソックスを合せたかったからです。もちろん、ジャケットにネクタイをしました。この2つのアイテムがないと、フリーターになった 気になるからです。(ドレス × 崩しの法則)驚いた事に、意外に涼しいのです。ジャケ・パンにノータイよりはジャケ・タイにバ ミューダの方が圧倒的に涼しいのです。ということは、クールビズと巷で言われているスタイルはこのスタイルじゃないのかなぁと思った今夏でした。
政治家の皆さんも、サッ カーのジャケッ トに 白のボタンダウンとニッ トタイ(もしくはレジメンタルタイ)、バ ミューダにハイソックス(黒に 限る)。こんなルックで登院していると支持率もグーンとUPするんじゃないかなと思います。TV討論の際でも、テーブルの下のショーツは映りませんから、TV画面では正装ぶりをアピール出来ますし(笑)。
アパレル産業も、こういった一大変革提案をしなくっちゃいけませんね~。
ウチの会社も、来年はバ ミューダショーツキャンペーンでもやろうかな。ツィードのジャケットにウールタイをしてショーツスタイルをした人には、半月分の賞与UP。(一応考え方を記しただけです。)

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中野 香織

エッセイスト/服飾史家/
明治大学特任教授

吉田 秀夫

”盆栽自転車” 代表

長谷川 裕也

"BOOT BLACK JAPAN" 代表

山本 祐平

”テーラーCAID” 代表

伊知地 伸夫

”FAIRFAX” TRAD部門ディレクター

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”FAIRFAX” 代表取締役

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