EVERYTHING'S BEAUTIFUL
September 12,2016
"EVERYTHING'S BEAUTIFUL"
まさに衝撃的なアルバムである。ジャズには門外漢であり、初期の頃のマイルズや
ハービーハンコックが好きな程度の男の脳にもガツンときました、このアルバムは。
今年は、20世紀のジャズ・ジャイアントであるマイルズの生誕90年。(没25年)
記念碑的なプロジェクトが進みました。
一つは映画、マイルズ初の伝記映画 "マイルス・アヘッド"
(今年の春、僕のブログにアップしていますので、見てください)
マイルズが一時的に音楽界から引退していた70年代後半を軸に描かれ、
ドン・チードルが主演・脚本・監督を務めています。
もう一つは、ロバート・グラスパー×マイルズ・デイヴィスのこのアルバム
「単なるリミックス・アルバムにはしたくなかった。マイルスがどれだけ人々に影響を与え
新しいアートを生み出す源になったのかを伝えたかったんだ。
僕たちは今もマイルスのスピリットの中に生きている」
=== ロバート・グラスパー ===
以下、ビルボードなどの作品紹介よりピックアップしました。
==マイルスのオリジナル音源が曲ごとにグラスパーの自由な発想でサンプリングされ、
新鮮な驚きが溢れるアルバムが完成した。。
アートワークはアメリカ現代アート界の旗手フランシーヌ・タークの書き下ろしで、
グラスパーがマイルスの音楽を自由にコラージュしたアイディアにインスパイアされている
という。ピアニストとしてプロデューサーとして、自身のトリオ "エクスペリメント"
を率いて、R&B、ジャズ、ヒップホップというジャンルの境界線を超越するグラスパー。
幻のコラボレーションを聴きながらマイルスが与えた影響の大きさ、その音楽の懐の深さを
知るとともに 今もなおマイルスが新しいアートを生み出すインスピレーションの
源になっていることを実感するアルバムです。==
(グラスパー、日本公演時の写真)
映画 "マイルス・アヘッド" のサウンドトラックには、マイルスの代表的ナンバー11曲と
ロバート・グラスパーが映画のために書き下ろした新録4曲が、収録されています。
グラスパーのファミリーで固められたアルバムは、S・ワンダーやJ・スコフィールド
など様々なミュージシャンが歌や生演奏を加え、全く新しい音楽を作り出しています。
エリカ・バトゥもマイルズ作品に歌詞をつけ、ボサノバ風に歌っていますし。
常に若い才能と新しい音を取り込み、ジャズを革新し続けたマイルズへの答えでしょう。
所で、僕がえらく気に入って即行でアルバムゲットした理由は、マイルズ作品という
だけでなく、CDカバーにも惹かれたからでした。
冒頭写真のいかにもバスキアを彷彿させる力強いこの作品は、本当!カッコイイ!
フランシーヌ・タークは、実際、マイルズに心底惚れているようです。彼のパワーから
エネルギーを得ているようですから。以下、彼女の作品より~~
(全て引用写真です)
なお、映画 "マイルス・アヘッド" は、今年の12月公開予定とか、見逃すなよ~~