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慶伊 道彦

慶伊 道彦

”FAIRFAX” 代表取締役

1976年、青山にてネクタイブランド"FAIRFAX"を創業。
東京発"ボールドトラディショナル"を切り口にし、現在では、ドレスシャツも手がける。フェアファクスという社名は、当時ワシントンにあった、フェアファクスホテルからインスパイア、小さくても知性、品格、歴史の感じられるブランドを目指す。

Leslie Nielsen

Written by 慶伊 道彦November 21,2016

"Naked Gun"
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Leslie Nielsen  /  レスリーニールセン
元々シリアスな役が中心の役者でしたが、
"フライングハイ"(Air Plane)  この映画で、彼はコメディアンの自分に気づいたと
言われる。その後、その素養?をいかし大ヒットとなる "裸の銃を持つ男" で、
コメディ・ナンセンス役で才能を存分に発揮!シリーズ化。
あのまじめくさってジョークを連発する彼にはまること、間違いなし。
このアメリカ版お馬鹿路線は、今日、"ハングオーバー" に受けつながれてます。

ダンディ役の若い時代
ラウンドカラーにカラーピン この頃のトップスタイル
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コメディに目覚めたニールセン
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わき役陣が、またおもろいのです!
"フライングハイ"
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Peter Graves  /  ピーターグレイブス
"ミッションインポッシブル" のリーダー役で有名。B級SFものによく出ています。
この映画では、機長役でお馬鹿の片棒を担ぐ。

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"Naked Gun"
George Kennedy  /  ジョージケネディ
渋いわき役がおおいですが、個性的な厚顔が映画に幅を持たせてくれます。
"シャレード" "エアポート" など ウォルターマッソーとイメージが被る役どころ。

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この写真!余計なモノですが、超おもろいシーン!ゆえ
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まさにアメリカを代表するスタイル
ボタンダウンシャツにレジメンタルタイ、TRADスーツ
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(全て引用写真です)

"JACKIE"
いよいよ、12月に封切!(アメリカの話ですが)
ケネディ大統領のファーストレディである "ジャッキー" の、おそらくダラス事件を
前後した物語。日本公開は春でしょうか? 待たれますね。
ジャッキー役には、Natalie Portman (アンハサウェイを推す声が多かったようです)
ケネディ役には、Caspar Phillipson (ちょっと知らない役者、手垢がついてない分いいね)

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(引用写真です)


Battery Place

Written by 慶伊 道彦November 14,2016

Battery Park City  /  バッテリーパークシティ

ここは、同じマンハッタンとは思えないくらい静かで落ち着いた街です。
忙しいマンハッタン繁華街から、ほんの少しだけしかはなれてないですが。
(とはいえ、我々はタクシーで、慢性な渋滞のため30分位はかかりましたが)
マンハッタン島の最も南海岸、アメリカ独立戦争後の撤収のため、ここに埠頭が作られる。
それが、ベースになり埋め立てなどを繰り返し、計画的な都市として建設。
近くには、クリントン城、キャッスルガーデン、9/11メモリアル、最近では、
ショッピングモールもでき、より多くの観光客を呼び込んでいます。

僕も、次回はここを1日かけてゆっくりしようと思います。
PierA(桟橋)からは、向かいのエリス島や自由の女神も見れ、穏やかな気分!

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(以上、引用写真です)


さて、今回のレポートは、このエリアについ最近オープンした "BLACK TAIL" BAR
2~3年前にオープンさせた "Dead Rabbit" バーが大当たり!した、二人の男が
次に挑戦したのは、キューバスタイルのバー&ラウンジでした。
店は、予約制はなく入ることは難しいのですが、僕らは運よく最後の席につけました。
もう階段を上がるところからキューバなヘミングウェイの世界!
(ブエナビスタ以外は、彼しか知りませんので、キューバといえば!)
ウエイターは、男は男前!女はやや太目でエロかわいい熱い国のコスチューム!
もちろん、カクテルは、サワーやパンチが豊富。僕は、やはり、ダイキリから。
ハバナへの航海が始まる!

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(全て引用写真です)
自作写真は、インスタグラムに貼り付けしています

NYで、常に思うことですが、お店のコンセプトがしっかりしていて、尚且つ
ちゃっちくないです。表面だけなぞらえるのではなく、造り、マナー、ザワツキ音、、、
全て計算されつくされ、それが非常に学習となります、遊びながらですがネ。


Anne Wiazemsky

Written by 慶伊 道彦November 07,2016

アンヌ・ヴィアゼムスキー

ノーベル賞作家 "フランソワ・モーリヤック" を祖父にもつ貴族家系の出

"彼女のひたむきな12か月"
ジャンリュックゴダールと離婚後、小説家となり本書を執筆、また文学賞も受賞。
1966年6月、フランス五月革命前のパリで始まる、アンヌ・ヴィアゼムスキー
とジャンリュックゴダールの青春!

フランスでアルゼンチンで日本で、カルチェラタン闘争、全学連闘争、、
その激動の時代、映画は最高の時代を迎えていました。
ジャンリュックゴダール、フランソワトリュフォー、ベルナルドベルトリッチ、
ロマンポランスキー、イングマールベイルマン、アランレネ、エリアカザン、、、
俳優の、アンナカリーナ、ジャンポールベルモンド、ジャン=ピエールレオ、
ジャンヌモロー、ジャンマレー、、、
彼らが実名で登場し、革命運動の起点 "ナンテール"大学(ソルボンヌ分校)
の学生たちの日常風景、19才のフランス娘の心情、、などを交えた素敵な小説でした。
アンヌ・ヴィアゼムスキーは僕と同い年ゆえに時代背景にピタッとはまりました。

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アンヌ・ヴィアゼムスキー主演 / "中国女"
五月革命を予言したかのような映画、素人っぽいウイウイしさが全俳優に感じられ
素敵なフランス映画となっている
アンヌ 19才

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映画 "バルタザールどこに行く"  監督ロベール・ブレッソン
アンヌは、監督に見いだされ初めての映画出演となる、16才

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(全て引用写真です)

しかし、家に閉じこもってゴダール映画を数本みましたが、67年以降の映画、
例えば、"ウィークエンド"  "東風" など全然興味を抱けませんでした。
彼は、また復活するのですが、フランスが世界が革命という言葉に酔いしれて、、
あの当時、熱狂したのは時代のなせる業か?はたまた?若い時代を羨む気分?

映画 "人間の値打ち" 
イタリア映画、監督パオロ・ヴィルズィ

3部構成で3人の視点からみた人間模様が実に細かく描かれている。
実際、周りにはこんな人物がたくさんいるだろうなあ~と。
よくできた映画です。是非!

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(引用写真です)

INSTAGRAM 写真載せました!

TOKYO KAIKAN

Written by 慶伊 道彦October 31,2016

東京會舘

毎年、芥川賞と直木賞の発表会見が東京會舘で開かれてきましたが今年は帝国H。
現在、建て直しのため休業中の東京會舘は、旧館、新館と時代の波を潜り抜けて
幾多の物語を紡いできています。
作家 "辻村深月" は、ご自分の結婚式を會舘であげたのが縁で、東京會舘の歴史を残すべく
小説にされました。(芥川賞受賞して帰ってくるとお話になられ、実際実現)
"東京會舘とわたし" 
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東京會舘は、1922年、国際的な文化の道を目指すべく当時の財閥が総力をあげて
つくりあげた大正文化の宝でした。その後、関東大震災、大政翼賛会による徴用、
GHQによる接収と、西洋文化の象徴NO1.ゆえに時代に翻弄されてきました。
そういった歴史を絡め、さらに會舘名物の菓子やカクテル、越路吹雪との逸話など
現実と過去が絡み合う長編小説に仕上げています。
人生のめぐり合い小説と捉えてもいいですし、日本のクラス階級と西洋文化との
接点の小説と捉えてもいいでは? 
兎に角、今ではなかなか味わえないクラス階級(もしくは憧れている方々)の、
当時の人々の考え方や姿勢をこの小説で満喫できます。
東京會舘が、大正、昭和を代表するカルチャーであることを深く知らされました。

下記の写真の帝国劇場と東京會舘は、実は地下通路で繋がっていた!
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この玄関前でのエピソード話も優れています
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12階のシャンデリアがあるパーティルームでの逸話も満載
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当時、上流階級の人が憧れるサロンでした
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バーテンダー今井正 / 彼が残した會舘での物語がしびれます
僕がファンのテンダー上田氏の師匠 "今井氏" のカクテルとの闘い方にうなりました
日本のカクテル誕生の物語
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当時のロッシーニBAR
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會舘名物、マロンシャンテリー 素敵な話に仕上がっています
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(全て引用写真です)

僕が、サラリー奉公時代(50年近く前)會舘で、2~3度、展示会をやりました。
当時の日本は、とにかく上昇志向が強く(前年比200%が当たり前の時代)
贅沢の中流化が始まっていました。ですから、冒頭お話したエリートでなくても、
それを真似るとか気取るとか、そういう風潮がこの当時から出てきたわけです。
ですから、僕が奉公していたような中小問屋でも會舘で展示会ができたわけです。
その頃の僕は、まだ青っちょろくBARなども知らず、残念ながら今井流カクテルは
味わっていません。それが、今思うとコンチクショウ!この馬鹿野郎ですよね。
その当時の憧れの會舘の物語! 小説で満喫!

SANATORIUM in NY

Written by 慶伊 道彦October 24,2016

Sanatorim  /  Loung & Bar
サナトリウム

まったくもって、NYというところは!いつ行っても刺激的な店が
毎度毎度オープンしています。
今回、訪れたのは病院!いや~病院感覚が売りのBAR。
まさに、Hospital-Thame-Bar!
場所は、80年代、麻薬取引の場で最も危ないと言われた 14 アベニューC
その当時僕も、まだ青臭く恐々ちびりながら覗いたエリアでしたが、
(なぜ、そんなところに行ったかというと、粋のいいクラブができていたから)
いまではアベニューエリアは、むしろにぎわったエリアと言えるようになりました。

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以前、このブログでもお伝えしましたが、中華街の奥深くでオープンしていた
病院レシピカクテルを売りにして、大繁盛していた店の進化版のBARです。
まさか!?エロい看護婦(古い!看護士)もいませんし、聴診器をぶら下げた先生も
いませんが、ここはまさにホスピタル空間。毎夜、病んだ(あるいは、それを望む)
ゲストがわんさか押しかけ、超満員状態です。(ヤッピー現象ともいう)

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大理石のカウンターバーが素敵ですし、壁面のリキュール瓶と飾り付けもセンスよく!
また、本物のレントゲン写真も壁にディスプレーされ天井から手術室で使われている
ライトまでもぶら下がり、病院のリアル感満載。
カクテルメニュは、もちろん病気治療のためのネーミング(もち、アルコールですよ)
真に体にもよさそうなネーミング!ブレンドされたカクテルが楽しいです。

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(引用写真です)

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また、シャンデリアそのものは珍しくもないのですが、ここのは下に下がって
ゲストの頭より下に。オヤ!?と思わせ触りたくもなります。この場所にちょうど
ソファとテーブルが置いてあり、座ったときに、軽く見上げる位置、考えていますね。

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メニューのカクテル名が楽しいのです、時間つぶしできます
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(上2枚は引用写真です)

ニューヨーカーは、このように新しく話題な店、場所をみつけるのが好きです。
そして、数年(もしかしたら単年)すると、また別の所に移ります。ペンペングサ! 
この様に移り歩く様を、ヤッピー現象といいます?NYでの商売も大変なんだな~と

Instagram  開始いたしました。ご贔屓に!(fairfaxaoyama)

Tattersall Check

Written by 慶伊 道彦October 17,2016

Tattersall  /  タッターソール

由来は、英国の公設馬市場の経営者"リチャード・タッターソール"氏が、常々、馬に
タッターソール家のホースブランケットに使っていたのが始まりとか。
==乗馬格子==
その後、関係者がオッドベストに使用するようになり、ポピュラーな柄となる。

今シーズン、そのタッターソールが熱い!
ベストではなく、ドレスシャツの柄として。
タイの柄が、小紋柄やアーカイブ柄になることで、チェックのシャツが合わせやすく
なりました。また、チェックシャツは、程よいタウン感覚をプラスして表情を
少しだけ、エレガントに(余裕ある紳士に)見せてくれます。
カントリーな英国調復活も背景にあるのでしょう。

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僕も、若い時代は、ビエラのタッターソールシャツ、まれにはアスコットシャツといって
シャツとアスコットが共になってるシャツを着て、英国カントリーを気取っていました。
ビエラ産のタッターソル生地は、このために出来たといえるくらい
タッターソールには、ぴったりの風合いと起毛度です。
また、オッドベスト好きな僕としても、数枚持っており、大好きな柄となりました。
一昨年、タッターソールの3ピースを作りましたが、さすがに巷では浮くので、
ほんの数回しか着ていません。(ジャパニーズダンディの写真に使われましたが)
やはり、タッターソールは、ベストがベスト!次にシャツでしょうか。

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お笑いタッターソールづくし
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そして、何といっても強烈に印象に残っているのは、
映画007シリーズ "ゴールドフィンガー"  悪役ゴールドフィンガーのオッドベスト!

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(引用写真です)

Ingrid Bergman

Written by 慶伊 道彦October 11,2016

Ingrid Bergman /  In our own words

"愛に生きた女優" 生誕100周年記念ドキュメンタリー映画

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9月は、イングリットに恋して、TUTAYAでまとめ借り三昧。
勿論、カサブランカ、汚名、誰が為に鐘は鳴る、白い恐怖、追憶、、、

ドキュメンタリー映画によると、イングリットは、当時としては"恋"多き女。
保守的な時代ゆえの非難はハンパじゃなかったようです。
ロベルト・ロッセリーニ監督との不倫愛に走る積極性は当時スキャンダルに!
(現代では、セレブたちには、通常の出来事といえるでしょうが)
半面、家族愛に飢え、子供達には愛情をそそいだようです。また、カメラ好きで
十代の頃からカメラをいじくったり、まめに日記を付けたりと、記録をとるには
イングリッドは、非常に楽だったと監督は話しています。

しかし、20代にして、子持ちの女優がNYに進出する覚悟は、恋愛だけでなく
意思の強さも併せ持つといえるでしょうか。
純粋な美しさ、思慮深さ、誠実で温かい、非常にまれに見る賢い女優でしょう。
NYでは、"北欧からの瑞々しい息吹"と、絶賛されます。
当時のアメリカの女優といえば、グラマーな化粧の濃いイメージの時代でしたから。


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ロベルト・ロッセリーニ監督と
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(以上、全て引用写真です)

ライダーカップ!
2年に一度のプロゴルフ界のアメリカ対欧州の闘い
両者、非常に熱くなります、この時には。
今年は、4年?6年?ぶりにアメリカの勝ち!

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久々、タイガーの姿をみる、副キャプテンで補佐役
来年は、プレーの姿をみれるのでしょうか?
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アメリカの3日目の服装、アメリカらしい勝負カラーの組み合わせ。
でも、初日は、オールグレーで決めたようですよ。
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欧州側も3日目は、グレーコーディネート、今年のトレンドカラーですかね
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MONROE & MILLER

Written by 慶伊 道彦October 03,2016

Ayther Miller  /  アーサーミラー

劇作家、"セールスマンの死" 代表作
56年、マリリンモンローと結婚。59年にモンローに作品を提供。
"荒馬と女"
このころには二人の仲はすでに冷えていたが、ミラーが彼女のために書いた。
原題は、"MISFIT" まさに、気ままなモンローとの不釣り合いな関係!
また、この映画はもちろん名作ではあるのですが、呪われた映画とも言えます。
まず、この映画はモンローとクラークゲーブルの遺作となったこと。
そして、数年後もう一人の共演者モンゴメリークリフトも亡くなります。
(二人とも、あんなに激しいカーボーイシーンをこなしたのに、、、なんと!)

モンローの男性遍歴の多さは、皆さん既に十分知っていることでしょうから
ここで書くこともないですが、3番目の夫に選ばれたアーサーミラー。
既にセクシー女優として人気を得ていたモンローのコンプレックスは、知識。
この結婚は 足りない "知" の部分を埋めるためと一般的には言われていますが、
僕らが後年写真で見る限りは非常に仲睦ましい夫婦にみえ、
二人の50年代スタイルともあいまって、
モンローの写真集の中でも二人の写真は最も素敵です。"知"と"愛"を感じます。

アーサーミラーは、モンローの気まぐれさというか精神状態の不安定さの面倒を
見るため、作家活動が十分にできなかったようですから、モンローの稼ぎに頼らざるを
得なかったのでしょう、創作活動も十分とはいえませんでした。この頃は。
最後は、イブモンタンとのロマンスが二人の別れの決め手になったとか。
以下、二人の素敵な写真を引用しました。でしょ!でしょ!
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二番目の夫、ジョーディマジオ(ヤンキース) 彼との写真も素敵です。
50s感がプンプンします
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アーサーミラーの交友関係でもある、トルーマンカポーティ
"ティファニーで朝食を" は、モンローをイメージして書いたと言われています。
好きだったのでしょうね、そりゃ~男はだれでも本能むき出しになりまっせ!
モンローはん!
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マリリンモンローの写真からは、素敵なノスタルジーを僕らは感じないではいられない。
いつの時代の男性にとっても、ウットリ危険な女優さんです。
(全て引用写真です)

Brooks Brothers Brand Book

Written by 慶伊 道彦September 26,2016

BROOKS BROTHERS / BRAND BOOK
装丁のきれいな素敵な本を手に入れました。
ブルックスブラザーズの話は、皆さんよくご存じでしょうから、
僕なりに、ちょいとこの本よりかいつまんで解説します。

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中古本でした!よくわかりませんが(苦笑)サイン入り本
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さて、内容は、1818年、NYはCatharine通りで、お店を立ち上げるから。
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その後、ボストン、パームビーチ、、、とニューオープンさせる
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1920年代は、ブルックスにとっても大切な時代です。
アメリカ狂騒の時代! "グレートギャツビー" JAZZ AGE
最も現代に通ずるスタイルの確立がされました年代です
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ブルックスファンの F. Scott Fitzgerald は、小説 "楽園の向こう側" で、
たびたびブルックスブラザーズの話を書いています。
当時、IVYのディティールは、紳士社会に入るための基礎教養みたいなものでした。
また、上流社会に憧れる人もそれを学び真似ることで、仲間入りを夢見ました。
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今では何でもないシアサッカースーツ!日本では、60年代に入ってからでしょうか。
それまでは、僕たちは、そんな生地は見たこともなかったのでした。
ブルックスは、世界中から、貴重な生地文化を取り入れました。
タータンチェック、ツイード、マドラス、バティック、カシミア、、、、

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当時、洋服は、この様にセーターなどと同じようにストックされていました。
顧客が購入後、最後の仕上げをほどこすのでしょうか。
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好きなブルックスブラザーズのウィンドウ写真
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顧客の一人 ケネディ大統領
以前にも書きましたが、大統領は、あえて2ボタンにして下のボタンも留めました。
お腹の出っ張りを隠すためと聞いていますが。
スーツのボタンの下だけを留めるのも同じような理由からですが、さらに
フトコロが深く見え、恰幅のいい人もスッキリとした感じにみえます。
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まさに、マディソンアベニューマン! 有名な写真ですよね。
初めてアメリカに行ったとき、この様な紳士がゴロゴロいたので、ビックリ!
さすが、ブルックスブラザーズの聖地。
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僕らが通常言ってる5本線レジメンタルタイ、ブルックスのシンボルパターンです。
ブルックスが、英国のクラブレジメンタルタイを、1902年に米国に持ち込む際、
ストライプを英国連隊レジメンタルタイとは逆裁ちにしました。
連隊は、向かって右から左へとストライプが流れますが、ブルックスは、それを
写真のように、左から右へと流れるように裁ちました。(ネクタイは、バイヤス45度)
その後、一般的には、アメリカンスタイルは、ブルックス流が多く(POLOも勿論)
弊社も、基本はそのように裁っています。以前は、ストライプの流れを見ただけで、
このタイは、コンチなのかアメリカンなのか即行でわかったものです。
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(全て引用写真です)

GOOD-BYE "MAD MEN"

Written by 慶伊 道彦September 20,2016

THE END OF THE AFFAIRS
色恋模様の終わり?とでも解釈できますかね。
ドラマでのドレーパー様は、うらやましい以上の恋愛関係を次から次へと、、、
その7年も続いた "MAD MEN" が、昨年終了!
僕は、TUTAYAで、この夏、ようやく見おえました。
長い間、楽しませてくれた、僕にとって非常に魅力あるTVドラマでした。
また、アメリカンスタイル50s!の理論武装もさせていただき、白シャツや
白ポケットチーフ、TVホールド、テーラードスーツの意義など勉強になりました。
思い出深いドラマに!
マディソンアベニューの広告代理店戦争からその衰退までを描いていますが、
50s、60s、70s、と、その年代それぞれのアメリカンライフスタイルを
時系列?順を追って見ることもできました。

ざっと~ドレーパーが、関係をもった女性群の紹介をGQがしていましたが、
なんとまあ~~勢いのある業種は違いますね、笑

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スタート当初の写真、一人目の奥さん
ドレーパーのコンポラスーツも似合っています
僕らも、70年代、IVYの卒業生がこぞって、このスタイルを真似ました
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二人目の奥さん、隣が先妻
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ドレーパーは、バルマンカラーコートが好きで、よく着ています
このドラマからブレークしたのでは?と、思うくらい。
美人秘書、その後、奥方に
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その奥方にも、最後は捨てられます、、、
男にとって権力とは?
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DON DRAPER アメリカも70年代に入り、社会も会社も地位も変わる!
大量生産大量販売の時代が終焉!ヒッピー文化に代表される個性を中心の時代へ移る。
広告業界は、もはや時代を代表する業種ではなくなり、当然ドレーパーの会社も。
ドレーパーは、降格!テーラードスーツの身ではなく、レディメードスーツを着る
勿論、あの颯爽とした仕草もなくなり、女性陣もしだいに離れていきます。
このショットは彼に珍しくTRAD仕様ステッチ入りスーツを着込んでいる、
一般職になったという表現? 
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ブルックスのレジメンタルタイもする、以前だとソリッドタイでドレッシーに
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チェックジャケットにレジメン、いかにも!っていわせる、陳腐な合わせ。
レディメード感覚なスタイリングと、いえようか。
(レディメードが悪いというのではなく、ドレーパらしさが失われたという感触)
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ところで、70年代にはいり、巷にボールドストライプタイが流行る。
出演者の多くがストライプタイをする。ストライプシャツやブルーシャツも出てくる
時代考証がきちんとできていますね。
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特にこの三人のスタイルは、いつも楽しませてくれました。おしゃれさんです。
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"シーズン7" 終わりに近いシーンに、アルゴンキン ホテルが出てきます。
当時は、新聞記者や出版関係者がよく使っていましたから。
僕も80Sに、今はなくなりましたが入口横の小さなBARでニューヨークタイムズの
変な記者と一晩、酔っ払い付き合いしたことを思い出させて頂きました。
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そのホテル前でたたずむ、往年のドレーパーらしい表情で。
時代の変革に吹っ切れた表情でしょうか。
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(全て引用写真です)
"マッドメン" 最後の終わり方がちょっと雑で手早い感じが僕には感じられ、少し残念。
しかし、7年間にも渡って、僕らを引き込んだ名作といえるのでは?
メンズスタイル史でも、しっかりと50~60S'スタイルの功績の足跡は残しました。
いつかまた、見直して勉強したいです。

Blogger

中野 香織

エッセイスト/服飾史家/
明治大学特任教授

吉田 秀夫

”盆栽自転車” 代表

長谷川 裕也

"BOOT BLACK JAPAN" 代表

山本 祐平

”テーラーCAID” 代表

伊知地 伸夫

”FAIRFAX” TRAD部門ディレクター

慶伊 道彦

”FAIRFAX” 代表取締役

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