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慶伊 道彦

慶伊 道彦

”FAIRFAX” 代表取締役

1976年、青山にてネクタイブランド"FAIRFAX"を創業。
東京発"ボールドトラディショナル"を切り口にし、現在では、ドレスシャツも手がける。フェアファクスという社名は、当時ワシントンにあった、フェアファクスホテルからインスパイア、小さくても知性、品格、歴史の感じられるブランドを目指す。

NY Gossip

Written by 慶伊 道彦May 07,2012

最新公開映画 "ル アーヴルの靴みがき" / 監督"アキ カウリスマキ"

名匠による完璧な映画! コレゾ映画の面白さ!映画とは、かくありたいという見本。
とにかく見てください。損はさせませんよ、ど本命馬オルフェーヴル!みたいには。
同時に、アキ先生の過去の数々の名作も一挙上映!これも見逃せないぞ。
以上、ユーロスペースの宣伝マン。

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NYレポート #4 NY雑談

今回のホテルは、ノリータ地区のNOLITAN(前回も)、室内小物は全て赤を基調、スリッパ、ハンガー、マットカバーetc.前回お話しましたが。
ここは、室内にストレッチ用マット(当然赤!)が置いてあるので便利。天井の扇風機を見ながら、ストレッチで体幹つくり。 さあ〜出かけるゾ!

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この辺りの景色等は前回のレポートで紹介済み、クーパースクエアのおにぎりや
に行くと近くにセブンイレブンが。外からのぞいただけですが、日本的なきれいな陳列でした。次回入ってみようかな。

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成田発のフライト映画は、"マリリン7日間の恋"。モンロー役のミッシェルウイリアムズがいいね〜タイプです、一目惚れ。

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美人度は、真逆ですが " ADELE " なんとなんとVOGUEの表紙に。ロイヤルアルバートホールでのステージが凄くよかった(特にアメリカのブルースなんかは英国ミックスという感じで!) ちょっと太めなお茶目さんですが、この表紙の写真はよくよくできてはりますな~ 
思わず買っちゃいました。笑

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天気も悪く日曜日は、TVで。"MAD MEN 5" がスタート。ニュースにも取り上げられたりしているので、こちらの人には相変わらずの人気のようで、50's時代のドレスアップなライフスタイルがふんだんに見れるこのドラマがすきなのでしょうか。
花柄ワンピースの女性がコスティームデザイナー"Janie Bryant"。男女のスタイリングカップルと、おなじみ超セクシー秘書ジョーン役のクリスティーナ、そして4時から飲めるカクテルの写真も。

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今回は、時差ボケもあり、早朝(5時とか)からニュース番組を。ニュースキャスター等の服装チェック。
ニュースは、当時オバマ大統領の社会保険法の審理入りがトップで、共和党の指名争いを上回っていました。(現職の強さ?) 肝心のオバマ大統領は、日本の上空を通り越してソウルで大統領会談。ロシア首相とも会談。(日本はさみし〜〜〜い)
こうやって、海外でニュースを見ていると、日本への関心の低さがよく分かりますね。
日本人が思うほど海外の方はこちらを向いてはいません。


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ニュースは、基本的には、男女ニュースキャスター、天気キャスター、交通キャスターの4名で組みます。各放送局いろいろなキャラの人がいますから、服装チェックだけでも楽しめますね。やはり、お天気キャスターのおっちゃんがイットウ派手でノリノリ。
しかも100%ドレスアップというのも仕事柄うれしい限り。
(女性の天気や交通担当のキャスちゃんが、またいいん〜〜ですよ、ほんのりエロクて)
オバマ大統領の影響か、圧倒的にブルーのマイクロネクタイが今のスタンダードプレジデンシャルスタイル。以下、レッド、イエロー、と続きますが。

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こうやって、TVを見ているとネクタイって表情を表すな~とあらためて感じました。ごくごく一部のセンスのいいおしゃれさん(ほとんどいない)と、職業限定のスタイルの人意外は、ネクタイをしていた方が、よっぽどエロクじゃなくてヨクみせますが、なぜ、この時期にノータイキャンペーンなのでしょうか?これでは、隣の韓国にも世界情報等で遅れをとるのでは。
地球上では、暑い国寒い国が同時に進行しています。先進国としてのスタイル感が大切!


サルコジ対オランドを違う観点から:
面白いのは、両者共、ネイビーの無地のネクタイに白のシャーツ、紺のスーツだというところ。普通は、際だった違いがありそうなものでしょうが。選挙戦スタートの頃のオランドは、やや垢抜けない候補者でした。やはり、サルコジかな?と、思っていました。
ところが、あるときからサルコジと見分けのつかないスタイルにチェンジ!顔つきまでスッキリ!ネイビー&ホワイト、男をよく見せるスタイルです。
サルコジのトレードマークに即乗り込む姿勢が勝ちへの勢いにもなったのでしょうか?

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以上、引用写真です

Jackson Pollock

Written by 慶伊 道彦April 30,2012

 

Jackson Pollock

先週、竹橋の国立近代美術館で開催されている ”POLLOCK展”に行ってきました。本当は桜満開の頃に行きたかったのですが(千鳥ヶ淵の桜をついで見で) アットいう間に過ぎて、、、
ニューヨークで何点かポロックを見たことはあるのですが、これだけの点数を日本で見れるというのはうれしい限りです。
僕は何故か、パリではなくてニューヨークなのです。それが絵画の好みにもでるのか、現代美術というかニューペインティング的な絵画の方がより身近に感じます。(勿論、ピカソのすごさはすごさ!)

東京国立近代美術館
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アトリエと妻リーと最後まで住んでいた家
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ジャクソンポロックは、ワイオミング州に生まれたのですが、本人の意思とは別にして画商サイドは、カーボーイ的画家として売り込みを計っていたようです。当時、アメリカの絵画のレベルが低く見られていたので、自国の画家を強く売り込みしたかったとの事。ただ、僕の感じるところポロックの画風には、たぶんに西部の荒涼とした原野のイメージがありますが、どうなんでしょうか?
幼少期の影響とアルコール依存症との闘いで精神科の治療を受けていますが、それが作風にも表れているとのことですが。
<ポアリングとは?>  ポロック紹介ブログより~
彼が生み出した究極の絵画技法「ポアリング」とは、キャンバスに筆や棒などを使って絵の具を滴らせ、その色や厚みなどによって今までの手描きの絵画とはまったく異なる世界を生み出そうという技法です。ポロックは絵の具の色や濃さ、使用する筆や棒の素材や固さなどを変えることにより、思い通りのイメージを描き出すことができました。さらにこの技法は、意識的に細かい調節が可能な筆とは異なり、無意識の状態を直接図像へと反映することができると考えられ、当時流行していたフロイトやユングの思想とも深く結びついていました。さらにその方法論は、チベットやアメリカの先住民族たちが行っている砂絵にもとずくものでもありました。それはある意味、原始から伝わる宗教芸術と最新精神医学との出会いから生まれた技法でもあったのです。
「このやり方だと、絵のまわりを歩き、四方から制作し、文字通り絵のなかにいることができるのだから、わたしは絵をより身近に、絵の一部のように感じられる。これは西部のインディアンの砂絵師たちの方法に近い。・・・」ジャクソン・ポロック

ポアリング&ドリッピング
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45年、同じ画家仲間 ”リー”と結婚、彼の才能にほれた彼女は画家業をすてポロックのマネージメントに専念、その頃よりポロックの作風に変化が表れ評価もグーンと上がりました。良いコンビでした。
しかし晩年、スランプに陥ったポロックは、奥さんをすて美人の愛人をゲットします。
結局、二人は自動車事故にあい、ポロックだけが死亡。彼女はサゲマン?

妻リークラズナーと
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愛人ルースクリグマン=一緒に自動車事故にあう、が今も奔放に!
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エドハリスが製作監督主演した映画”POLLOCK”いい映画でした。作品レベルも高いですし。
勿論、エドハリスがポロック役なのですが、これが本当にソックリなのです。BBCのドキュメンタリードラマ”ポロックその愛と死”のインタビューの中でも、
ある人は、”ほんまにそっくりやんか!姿も性格も!”と、いいはってました。
リークラズナー役のマーシャゲイハーデンが、またいいんですよ!印象に残りましたね。それに引きかえ、愛人ルースクリグマン役のジェニファーコネリーの役どころがイマイチ浮かばないんですが(今、考えても)、ジェニファー、あまりにいい女すぎていたせいでしょうか?

エドハリス=映画”POLLOCK”監督主演ポスター
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エドハリス インタビュ
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抽象表現主義の彼以降、現代美術が始まり、それ以降パリからニューヨークに画壇の主役が移ったようです。
いや~~好きな絵がたくさんあり、人が多い割にくつろげました。

会場ポスター&BOOK
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なぜにアメリカにこうも惹かれるのかな?勿論、戦争好きとか白人特権社会とか欠点は多いですが、欠点を言っても先が見えませんしネ。(人の振り見て我が振り直せ?)
24日付けの日経、春秋コラムに書かれてましたが、、。
ハーバード大の入試責任者語る ” 客観基準は万能ではない。試験の点数や高校の成績表は、生徒の資質の一部を示すにすぎない。”
横浜の女子生徒は、出願した米国の大学のほとんどから入学許可は来た。成績抜群というわけでもない。言語障害に生まれつき障害があることが決め手になったという。大学は多様な人材を意図的に集めているからだ。 (日本の大学ではどうなのでしょうか?)
米国のアル一面。

TriBeCa

Written by 慶伊 道彦April 23,2012

TriBeCa

NYレポート #3 Tribeca エリアと、ニューオープン店

この界隈を愛するロバートデニーロが中心になって、再開発されてきたこのエリアも、イマヤすっかりあか抜けてきました。

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トライベッカとは、Tri-angle Be-llow Ca-nal street の略字となります。つまり、キャナルストリートとW.ブロードウエイとGreenwich st.とに挟まれた三角形のエリアです。ローアイーストに対してローアウエストにあたるかな。(そんな呼び名があるかはしりませんよ~~)
古くは、倉庫街中心の寂れた街だったようですが、最近では再開発もすすみロフト、アパートメント、ギャラリー、ホテル、レストラン、もちろんショップも。デニーロが経営にタッチしている?ホテル ”Greenwich Hotel" もできましたし。(1泊5万以上のお高いホテルです)
通ったついでにちょっと冷やかしに入って一休み。もちろん、ロビーですよ。

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僕らのスタイルからは、やはり一番の話題のショップは、今春新しくオープンしたJ.クルー
” LUDLOW ”です。
近くにあり人気のJ.クルー/リキュールショップの1コーナーで扱っていたスーツのブランド名” LUDLOW ” をそのまま引き継ぎ拡大したようですね。ですから店内には、近くのビジネス街で働く男性向けの、スーツ、シャーツ、ネクタイ、靴、雑貨、、、Trad感満載です。

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Hudson st.に面していますが、ワンブロック上には、”TOM BROWN" , 横に少し行くと、Steven Allan , J.Crew Liquor Shop , grown & sewn ,
など、アメリカンスタイルのショップが集まります。CAFEを入れれば、半日は遊べそうですね。西側に行くとすぐにハドソン川もあり、
見晴らしもすてきですし。9/11グラウンドZeroエリアもすぐそこです。(なんて時間のたっぷりある方だけですよ~~ 僕は1時間クイックタイム)

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この後、Lovely Town Bleecker st. に向かいます。
この通りのニュースは、昨年2回にわたりお伝えしていますので、詳しくは省略します。
1店だけ結構おはやりの店。HAT の店 "Goorin BRS. " なのですが、原宿にある帽子屋と違いドレスに特化しています。女性も男性用のHATが最近はお好みのようです。歴史も古く(since 1895)、NY以外で何店舗か展開しているみたいです。

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SOHOの端、Sullivan st.に、"PALMER" trading companyといううたい文句のカジュアルTRADの店です。どちらかというと、オーナーの趣味の店?という感じ。

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NOHOのElizabeth st.に、どちらかというと場違いなメンズショップ。なぜなら、カジュアル中心の通りなのに完璧英国紳士スタイルの店だから。もしかしたら、キメキメ英国風でクラブ遊びという気分なのでしょうか? "Lord Wally's"というデザイナー名前で商品展開。

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FLATIRON

Written by 慶伊 道彦April 16,2012

FLATIRON

NYレポート #2 NEW OPEN

まずは、アッパーマジソンAV. 65丁目あたりですかね、”アットリーニ” がオープン。
近くには、テインカッテイ、ボレリ、キトン、などなど。まさに、この界隈は、リッチ~~~イタリアーノの世界。

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そして、Brooks Brothers FLATIRON。
Flat Iron は、この界隈のエリアの名前です。10年程前からこのエリアには、新店が次々とできていましたが、いまいちモードよりというかブランド店のブリッジラインの店という位置。
それが、Rugbyができてちょっと目線がかわったという感じ。

フラットアイアンというのは、同名のビルの名前に由来してます。様式建築が匂う美しい三角形の平べったく薄いビルです。
ブロードウエイと5番街がこのビルで交差してから左右に広がる三角形のエリアです。23丁目から14丁目くらいまでをいいます。
意外と広く、あのグラマシーパーク周辺や教授の住むチェルシー地区の一部も加わります。学生街のユニバーステイstは、すぐ下にひかえますしね。

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ブルックスは、創業時当時、この辺りで店を持っていましたので、原点帰りですかね。ポロのラグビーも近くにあるので、それを意識してオープンしたのでしょうか? 構成もカレッジ感覚たっぷりです。オリジナルはなく、各ブランドをミックスして構成しているのですが。(ブラックフリースなんかも無造作にポイとおいてあるし)
下の写真では、ビルのリノベーションの為、仮看板ですが、店は新鮮さがありますよ。 
店内はローコスト感覚でカレッジ感がでており、商品構成とマッチしています。
一階と地下の2層ですが、上にゲストフロアというかソファやTV、雑誌などもありリラックススペースとして使えます。
(サタディーズみたいに本格的コーヒーを飲めるようにするとこのスペースももっとカッコいいんだが)
でも、ブルックスはがんばってます、というメッセージは伝わりますね、この店から。

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KEITH HARING

Written by 慶伊 道彦April 09,2012

NYレポート #1 KEITH HARING 1978-82 / ブルックリン美術館

3月最終の日曜日、ブルックリンまで足をのばしました。キースヘリング初期作品展を見るためです。

キースヘリングといえば、80年代を代表する米国ポップアーティストですが、実は一般にはアンディウォーホールが評価してからの作品を見ることの方が多いのです。
今回は彼が、人気が出る前のニューヨークのスクール時代から初個展を開くまでの間に製作した青年期、約180点という最大規模の特別展となっています。
会場は、80年代前半のニューヨークのダウンタウンカルチャーの躍動感にあふれ、非常に楽しい時間を過ごすことが出来ました。

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会場入ってすぐの正面入口の大きなキャンパス画から、もう圧倒され、落書きかアートかという当時論争が起こったと言うことが、今ここで見ると考えられないですね、ARTは辛い!

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声帯系POPシンガー”クラウスノミ”(やはり、若くしてエイズでなくなる)、アート仲間の”ケニーシャーフ”、ロックグループ”PYLON”、、、などとの写真が、会場にあり、当時を懐かしみました。


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バスキア、ケニーシャーフ、キースヘリングの3人は、磯崎新が設計デザインした巨大ディスコ<パラディアム>の内部デザインにかかわった。

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PYLONは、僕がセントマークスのレコード屋で初めて買った恐竜柄のLPジャケット。このヘンテコなリズムをきいて以来、ソニックユースからRPMに至るニューヨーク派ロックの虜となりました。いや~~懐かしいね。

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SUBWAY DRAWINGSシリーズといって、地下鉄や駅構内にいたずら描きしたアート。(どうやって、こんなに沢山も保存出来たのだろう?壁描きなのに。)
東京でのよくない思い出。ワタリミュージアムの向かいの子供服屋の上の大看板に、なんと!キースが一日掛けて描いて見せました。僕も、その際は何度も何度も見に行って興奮したものです。しかし、契約の行き違いか?看板はその後、ほったらかし。雨風に吹かれ
段々と剥げていきました。(いっそのこと、即消して欲しかったが) ARTを商売だけと考えてるとこうなるのかな?よく分からないが。

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なんとなんと、MY”バスキア”とキースとのコラボの一枚もしっかり。これは見たことがなかったので、うれしいうれしい。

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会場内は、日本の美術館と違い何の制約もなく(ボールペンがだめで鉛筆をいただいた)
子供達も沢山来てて、フレンドリーな雰囲気でした。

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会場までの足は、マンハッタンローアイーストサイドからタクシーで23$、意外と近いです。ブルックリンブリッジからマンハッタンのニョキニョキビルを見るということはまずないので、パチリ!

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ブルックリン美術館の隣は、国立公園。ですから、この辺りはのんびりゆったりした雰囲気(そのぶん帰りのタクシーキャッチは辛い)
日本では、遅れている桜も満開。やはり、キレイキレイ!

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今年のNYは、暖冬で近場の山は雪不足で困ったらしいですが、僕の滞在中の初め3日間だけは零度近く寒波が来ていました。ですから、日曜は、この展覧会とTVで過ごしました。運が良いことに、ゴルフ”タイガーウッズ”の3年ぶりの優勝のプレーや、またまた再開した”MAD MEN”5をみれて、意外と楽しい一日でした。

Monte Hellman

Written by 慶伊 道彦April 02,2012

Monte Hellman モンテヘルマン

映画監督:71年、ユニバーサルで ”断絶” を撮るも、興行的に大失敗。その後、メジャースタジオの作品から閉め出される。
近年、再評価、再発見の動きが高まり、タランティーノ、ギャロなどのくせ者から敬愛を集める。ざっとこんなプロフィールです。
実際、”レザボアドックス””バッファロー66” も彼をイメージした作品ということです。

そのヘルマンが21年ぶりに監督しました。”Road to Nowhere” 、=果てなき路=

<FILM REVIEW>というブログには、詳しく内容が記載されているので気になる方は読んでみると良いですよ。写真も沢山ついていますし。
主役のローレル / ヴェルマのネーミング理由や、音楽担当 / トムラッセル(カントリー界のベテラン)が、映画”断絶”からの流れを引き継いで、往年のファンの期待には応えています。

その”断絶”の話: 
”イージーライダー”69年の大ヒットは覚えていますか?アメリカンニューシネマの登場にわきましたが、ピーターフォンダ、デニスホッパー、ニコルソン、くせ者揃いの映画でした。
その観客を当て込んだ製作でしたが、興行的に大失敗。メージャーから遠ざかる原因となったいわくつきの映画です。
主演に70年代を代表する配役で、ドライバー役には、シンガーソングライターのジェームスティラー、共演にはビーチボーイズのデニスウィルソンを起用し話題を呼びました。助演にはあの渋いウォーレンウォーツ。ヒロインにはローリーバード。(彼女はその後、謎の自殺。
そして今回の映画のいわくつきヒロインの名前としてに使われています。)
70年代アメリカのフリーウェイを失踪する2台の車の終わりのないレース。当時の悩む若者像をとらえたはずの映画でしたが、、、。

僕は、どちらの映画も見ましたが、やはり観客を呼べない映画だと思いました。ただ、マニア受けすることは確実でしょうね。
それと、映画って、なにもわかりやすく無くったっていいとおもうんですよ。(勿論、時にはハリウッド話題作も見たいですが)
時代を感じさせるものが一つでもあれば、それだけで十分その映画を堪能したことになるのでは。筋なんてなくても。

そういった意味では、ヘルマンの新作はアメリカンニューシネマ時代を再発見させてくれたので、見る価値はあるのでは、、、?
もっとも主演女優のローレル役がイマイチで、監督の好みではなく僕の好みの人だったらもっと良かったのですがネ。(青いドレスの女とかの)


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断絶
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果て無き路
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なにか一つでも得るものがあれば映画はいい!という考え方からすると、映画 ”ニーチェの馬” も見る価値があると思います。なにせ、全編、同じシーンですからね。1日目、2日目、3日目、、、どこまでいくのでしょうか?なんて、おもいながら見てしまいました。
徹底的に排除された台詞、極限まで削ぎおとされたシーン、生と死の背中合わせがただよう静謐な空間。2時間30分、芸術とはまさに辛いものです。(馬のションBenということを体感できましたしね、、、やれやれ、、、)

ニーチェの馬
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Hat

Written by 慶伊 道彦March 26,2012

HAT

最近、帽子をかぶる若者が増えています(CAPではなくHAT)が、帽子好きとしてはうれしいです。
デザイナーもそのあたりを意識してるのでしょうか、いろいろなHATを発表しています。
ランバンなどは、ブリルの広いエレガントなHATを発表、話題になってますね。
先日取り上げたスティーブブシェミは、ドラマの中でHOMBURGを粋にかぶっています。この帽子は、フェルト地なのですが糊がしっかり効いていて型がきまっています。だから型くずれしませんね。その分、くずしたイメージは出しにくくクラスアップを漂わせます。
”俺たちに明日はない” のウォーレンビューティがかぶるのは、FEDORA。 ”さむらい” のアランドロンもそうです。いろいろくずし方ができるのがカッコいいです。
そういえば、 ”フレンチコネクション” のジーンハックマンはPORKPIE。ユニークで個性ある刑事役にピッタリ。
BOWLER、英国王室のシーンでは必ず見られる帽子ですが、有名な所では、 ”時計しかけのオレンジ” 危ない若者の表情をうまく引き出しています。

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Boater
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Homburg
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Fedora
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Porkpie
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Bowler
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ところで、最近HATやCAPをかぶる若者が増えうれし限りですが、一言苦言というか。
帽子をかぶったまま、室内に入ってきて、そのまま挨拶などをしてきます。玄関の中に入ったら取るのが以前は常識。当然、食事の際も取るのが当たり前。(例え、ラーメン屋さんでもネ)
こういったルールが守られなくなった原因の一つは、TVとそれを許す女性。TVでは、芸能人がかぶったまま食事をしていますしね。男は脱ぐ時のしぐさが渋いのです。アメリカ風にサット帽子フックに投げかけたり日本風にソット脇にさりげなく。それが最近は分からない女性もね~。ーー帽子かぶったまま挨拶なんかアンタわたいをなめてはるんでっか!そんなんカッコ悪いでぇ、ルールと違うやん、ハシモトさんにいいまひょか? 
悪貨は良貨を駆逐する! ジャンジャン

Delicate Gray

Written by 慶伊 道彦March 19,2012

今年のメンズスタイルの色の傾向が出揃いました。一昨年から出てきたグレーがまだまだ続くようですが、昨年からベージュが台頭してきたせいかグレーそのもののトーンが微妙に変化してきています。(大きな変化を嫌うメンズでは、この微妙さが勝負なのです)
ミディアムグレーが、よりライトグレーへと明るくなりベージュとのコンビネーションがマッチし易くなります。
それとともに、スチール系グレーではなくガンメタル系グレーに。(要は、グレーがやや赤みをおびベージュと合わせやすく)
グレーとベージュ、それに合わせる小道具の色は、新鮮なきれいな色群、イエローやオレンジ、グリーンを少ない部分に取り入れましょう。例えば、ポケットチーフとか時計ベルト、カバンなど。ネクタイにも勿論ありですが、あまり目立つVゾーンが苦手という方は、ネクタイは同系のグレー、ブラウンなど濃色を。そして勿論最後に締める色と言えば、迷ったときのお助け知的ネイビー。
この春から秋にかけては、ここを押さえてコーディネイトすれば、まずはプレジデンシャルスタイルの出来上がり。首相!ワシントン訪問でのMR.オバマ氏とのツーショットでも、このスタイルで望めば決して決して引けを取りませんゾウさん!


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TODD SNYDER

Written by 慶伊 道彦March 12,2012

トッド シュナイダー
ラルフローレン、J、クルーのメンズヘッドデザイナーをへて、2008年には、トライベッカに
”JクルーThe Liquor Store" を、仕掛ける。
その後独立、2011年に自己のブランドを創設し、コレクションを発表する。
以下、雑誌”HUGE" のインタビュー記事より抜粋する。

   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<ラルフローレン>や<Jクルー>でのキャリアをいかした正統的なアメリカントラッド/カジュアルこそが本懐。そうした当初の予想の枠を超え、デビューにあたる先シーズンは、かねてからのブリティッシュテーラーリングへの敬意をさまざまに具現化、
続く2012S/Sでは、”ハード&ソフト” をテーマに、フォーマルアイテムを軽やかに着崩してみせた。
異なる要素をミックスしていくそのバランス感覚は、意識的なものだろうか?

メンズウェアはそもそも表現の幅が限られているのは事実。しかし、限られた要素でもミックスの仕方によって、新しくユニークな服になりえます。
コーディネイトにしても同様で、ジャンルにとらわれず、まずは組み合わせてみる。
そうしてなにかをミックスしながら作り上げていくのは、私にとってとても自然なやり方です。

男性のファッションに劇的な変化は訪れないと思いますし、テーラーリングについては継承されていくのもと信じています。
断言することはできませんが、テーラーリングによって作られた服がますますカジュアルに、ディリーに着られていくのではないでしょうか。
   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2週間前の<ブリティッシュトラデショナル>の項で使った写真は、このトッドスナイダーのコレクションからです。多くのデザイナーの今秋物作品の中で僕が一番、ピーンとくるものがあったので、使いました。
彼の提言する”ミックス”、それはタイドアップをすることでバランスをとっているように思います。イギリスとアメリカ、ラグジュアリーと実用性、フォーマルとカジュアル、etc.

ラルフローレンの卒業生からは、数人のTRADデザイナーが生まれ一時的に注目が集まりました。古くは、セザラニやJバンクス。ある意味、Jアブードも。
トッドスナイダーの表現手法もやはり、”POLO”の血を引いています。これから数年続けて彼の言うところの新しい”ミックス”感をTRADでどう出し続けていけるかが、生き残れるかどうかの境目となるでしょう。
いずれにしろ、楽しみですし目を離せないアメリカンデザイナーです。

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Peter Gun

Written by 慶伊 道彦March 05,2012

Peter Gun

アメリカのフィルムノワール私立探偵物の連続テレビドラマ。(1951~61)
DVD化していましたので、アマゾンで購入。このドラマは、昨年、知り合いに教えていただくまで知りませんでしたが、日本では人気がなく途中で打ち切りになったのかな?
登場人物が渋い割には、30分完結物ドラマ仕立てなのでストーリーが性急すぎイマイチだったのでしょう。でも、当時のメンズスタイルをチェックするには楽しいドラマです。

主役の探偵役には、クレイグスティーブンス。彼のスタイリッシュなスーツスタイルが一応ウリ。なにせ悪党どもと大乱闘したあともビシッと乱れてないないない。やはり、主役はこうでなくてはいけません。初期のスパイ映画はボンドも含めて、おおむねドレスコードがあり、主役はいつもビシッとカッコいいのですが、最新作になればなるほどリアリティ重視というか髪はふりみだれ顔にはダメージ、服も埃だらけという状態。
なるほどそれが現実でしょうが、それがどうした!こうした!映画はPOPSだ。
(ショーンコネリーのボンド役で、ダイビングスーツを脱ぐとタキシードというシーンがありましたが、かっこよかったなあ~~)

ドラマの途中で必ずBAR ”マダーズジャズクラブ” 、クールなジャズそれにラヴ関係にある美人シンガーの歌。そしてアメリカ仕様のカクテルを飲む。
男冥利につきますね、このやろう~~ってかんじ。

当時まだ新人だったヘンリーマンシーニのラウンドジャズが全編を通じて流れるのもいいです。ピーターガンのテーマは、ミッションインポッシブルなど、その後のスパイ物に影響大でした。一度聞いてみてください、カッコいいい! (ユーチューブで)

彼のスタイルは、コンテンポラリーイタリアンといっていいのかな?低い位置の2ボタン、ノーベントスーツ。ネクタイやタイバーがこんなスーツだと生きてきますね。
当時、もう一つの流行 ”IVY” ルックとは対極にある大人のスタイルといえます。
極めつけは、ポケットチーフの差し方。
TVホールドが中心なのですが、ほんの5mmくらいまでしか胸ポケットから見せません。これが基本なのでしょう。イタトマ的出しすぎは下品ということか。

ドラマに使われる小道具や背景(夜のネオンサインなど)、室内インテリア(家具や照明ランプ)、いい味だしています。

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Blogger

中野 香織

エッセイスト/服飾史家/
明治大学特任教授

吉田 秀夫

”盆栽自転車” 代表

長谷川 裕也

"BOOT BLACK JAPAN" 代表

山本 祐平

”テーラーCAID” 代表

伊知地 伸夫

”FAIRFAX” TRAD部門ディレクター

慶伊 道彦

”FAIRFAX” 代表取締役

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